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世界銀行の最新報告によると、2017年の経済成長予測は繊維輸出の伸びと建設業の減速により6.8%に下方修正され、前回予想の6.9%から若干減少した。
繊維輸出の減速は、衣料分野の賃金上昇、輸送費やエネルギーの高騰、ミャンマーのような安価な労働力を持つ競合の出現によるカンボジアの地域競争力の低下が要因としてあげられる。
一方で、機械および自動車部品の輸出が増加し、カンボジアが地域バリューチェーンを上回る勢いにある可能性があることも示された。
世界銀行のカンボジアマネージャー、イングナ氏は、「カンボジアは、衣服からエレクトロニクス、自動車部品に至るまで、製造バリューチェーンを高めようとしている」と述べた。
カンボジアは、投資と輸出の多様化を成功させるために、高い電気と物流のコストとスキルのギャップに対処する、より深い構造改革を実施する必要がある。
世界銀行の上級エコノミストのソデス氏は、カンボジアはすでに輸出の多角化を達成していると述べたが、電気の高コストは依然として経済成長の阻害要因であると警告した。
観光部門は、特に中国からの外国人観光客を引き付けるための政府の努力のため、かなりの速度で成長し続けている。対中国政策によりカンボジアと中国の間の直行便の数が増え、カンボジアへの訪問者の数を増やした。
このレポートによると、建設ブームの減速と貸付市場の緩和の兆しを見られることから、国内需要の緩やかな成長率も反映し、インフレも減速する見通しだという。
特に中国を中心とした地域経済の減速や、選挙関連での不確実性が懸念されているため、今回成長予測の下方修正に至った。
2018年には、選挙関連の支出の増加もあり、6.9%に落ち着く見通しでわずかに増加の予想だ。
輸出の多様化は、直接投資の健全な流入、政府の公共投資、世界貿易の回復に支えられ、2019年以降の成長を促進すると予想されている。しかし最終的には、より深い構造改革を打ち出さない限りは経済成長は減速するだろう。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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