米国、野党のソカー氏逮捕に対し抗議デモ

2017年09月18日 00時00分公開

カンボジア系アメリカ人の人々は南カリフォルニアのロングビーチ市役所前で、カンボジア政府が野党指導者のケム・ソカー氏を解放し、来年の国民選挙に先立ち現在の緊張した政治情勢に国連が介入するよう、国連に求める平和的抗議を行った。

父親がクメール・ルージュ時代に殺害された後、母親と共に米国に亡命したブーン・ラン氏（45）は、この数百人規模の抗議デモに参加した。

ラン氏はソカー氏に対する支援を表明するため抗議に出席したと語った。

「私たちはフン・セン首相に嘆願する」

「ソカー氏を解放するように願う。そうでなければ、我々（カンボジア人）は自由選挙を行っているとは言えない。深刻な問題に直面している私たちの国を復旧させる必要がある」

ソカー氏は今月初めに逮捕され、4年前に公開された動画によって反逆罪で告発された。その動画では、同氏は米国から自身の政治的キャリアを構築する方法についてアドバイスを受けたと述べられている。

政府高官は、ソカー氏がカンボジアの「色の革命」を扇動する援助を受けたと主張している。

この逮捕はカンボジア国内だけでなく、海外でも広く非難されている。

ラン氏は抗議デモの他の参加者と同様に、最近の政府の姿勢と行動に懸念を抱いていると述べた。

これには、独立メディアの弾圧や反米レトリックの激化に対する反感も含まれている。

同氏は、ソカー氏のカンボジア救国党がライバルとなる2018年の総選挙で、与党は敗北を恐れているとの見方を示し、「フン・セン首相は、自らに反対する者を弾圧すために何でもするだろう」と述べた。

また、カンボジア内戦の間に米国に移住したジェームズ・ヘン氏（44）は、カンボジア政府がソカー氏を告訴したことに対し「根拠がなく、ばかげている」と語り、「すべて政治的な狙いによるものである」と述べた。

「彼らは自分たちが2018年の選挙で負けることを分かっている」

ヘン氏は、海外に住むカンボジア人は、国連が1993年の選挙に介入したときのように、国際的な介入を望んでいると語った。

抗議デモに参加した1人であるトンラタ・ベン氏は、この集会は、他の政治犯の釈放を求めるなど複数のメッセージを伝えるために組織されたと語った。

「私の最大の懸念は、カンボジアが共産主義に戻ってしまうことだ」とペン氏はコメントした。

ベン氏は、米国はカンボジア政府の転覆を企てるソカー氏を支援しているとカンボジア政府から非難されているが故、貿易制裁、Visa禁止、さらには政府職員の市民権の廃止などを通じてカンボジア政府に圧力をかけるべきであると述べた。

「米国の介入を本当に望んでいる」と述べ、カンボジア人は「最悪の状況に備えるべきだ」と付け加えた。

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