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100人に一人のカンボジアの子供は養護施設に暮らしている。ブリティッシュ・メディア・ジャーナルの報告書によると、この数字は前回の統計より高い数字だという。
カンボジアの孤児院の子供の約70%には片親が存在する。政府は2018年までに30%の孤児を家族のもとに返すとしている。カンボジア計画省統計局はカンボジア政府の孤児と家族の再統合計画により正確なデータを提供するために、コロンビア大学とコンサル会社Moulathanと共同で新たな調査を行った。
しかし、この調査では48,775人の子供が養護施設で生活をしていることが明らかとなった。これは、以前政府が調査を行った際に発表した11,453人というすうじより、遥かに多い数字だ。
48,775人のうち半分以上は13〜17歳の子供だ。
NGO団体フレンズインターナショナルのジェームス氏によると、子供が施設に入ると家族のもとに復帰させることはより困難で時間がかかるという。
ユニセフカンボジアのブンリー氏は10代の子供に向けた新たなプログラムは若い人の社会復帰を支援するものであるべきだと話した。
「若い人が新たな環境に適応することを支援できなければ、喪失感を抱く人が出るかもしれない。なかには差別に苦しむ人もいるかもしれない。これは若い人のコミュニティで起こりがちなことだ」とブンリー氏は話した。
ジェームス氏は今回の新しい統計には孤児が家族と再統合するためにどれけのことをしなければならないのかが示されていると話し、「これは向こう数年で我々がやるべきことの範囲とレベルを表している。」と続けた。
今回の調査はカンボジアの養護施設で暮らす子供の数を測った初めてのものだ。調査で出た結果は政府のデータを越える物であり、情報が乏しい状況でも養護施設で暮らす子供の数の調査は実行かのであると報告書では書かれている。
調査対象となった片親を持つ子供の大多数は親が暮らす州と同じ州の養護施設で生活をしている。研究著者によると、養護施設の子供の多さは彼らの独立を支援する養子縁組の不足を暗示しているという。
今回の調査では約3分の1の養護施設が社会問題省との覚書を有していないことや、70%の養護施設が政府から監査されていないことが明らかとなった。
「これらの発見は小児保護や国家開発の優先順位に大きな懸念を与えるだろう」と報告書には記載されている。
これについて当局はコメントをすることを拒否した。
ジェームス氏によると、NGO団体は多くの孤児院は管理されておらず、好きなことをなんでもできる状態だという。
にもかかわらず、調査結果は悪い物だけではなかった。ロシアやルーマニアなどの国々の養護施設で暮らす子供たちは、栄養失調や無教育、感情的ニグレクト、成長不良などの状況にある。
しかし、カンボジアの状況は異なった。調査では養護施設の子供の就学率や識字率の高さ、病気や就労の少なさなどが明らかとなった。
「擁護施設の子供は教育や識字の面で同地域の他の子供よりよくやっている」と研究著者は話した。
phnompenhpost.com
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