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カンボジア選挙管理委員会によると、カンダル州で有権者に今回の総選挙で投票をボイコットするように呼び掛けた疑いで、元カンボジア救国党(CNRP=Cambodia National Rescue Party)党員5人が罰金を命じられたという。
選挙管理委員会は、CNRPの元党員であるKov Yitlay氏、Suong Sran氏、So Seng氏、Pen Chhem氏、Morm Sothy氏 が一人罰金2500ドル(約27万円)の支払いを地方選挙委員会に命じられたと発表した。罰金を命じられた5人は、7月30日、地方選挙委員会に異議を唱えたという。
また、バタンバン州でも似た事件が発生しており、7月26日、5人の元CNRP党員が選挙でボイコット運動を呼び掛けた疑いで一人罰金2500ドル(約27万円)の支払いを命じられた。5人の訴えは8月8日に行われる予定だ。
7日、選挙管理委員会の事務総長であるSom Sorida氏は、カンポット州で逮捕された元最大野党員5人の異議申し立ては9日に行われる予定だと述べた。
Sorida氏によると、5人は選挙に関する法律の142条に反するとみられているという。
また、同氏は「今回の罰金が科されるかどうかは全て選挙管理委員会の判断に委ねられる。罰金が減額される可能性もあるが、それは5人のボイコット運動がいかに悪質だったかによって変わってくる」と語った。
バタンバン州の事件後、カンボジア内務大臣のSar Kheng氏が、罰金を命じられる予定の5人が仮に自身の行動を謝罪し今後活動を停止するのであれば罰が免除される可能性があると述べた。
選挙管理委員会の事務総長Sorida氏はカンポット州の事件についても言及した。
地方選挙委員会のカンポット州代表であるTae Chinnarith氏は、罰金を科された5人はSNS上でボイコット運動を呼び掛けていたと話した。
同代表は「5人はカンポット州でボイコット運動を呼び掛けていた。本人は法律に反しているという認識を持たずにおこなっていたとみられ、一人2500ドル(約27万円)の罰金が科された」と続けた。
被告人5人の弁護士であるSam Sokong氏によると、選挙管理委員会は罰金を免除することはないだろうと話す。
同弁護士は、シェムリアップ州や、ケップ州、プレアヴィヒア州、スヴァイリエン州、タケオ州においても選挙ボイコットを呼び掛けた者が大勢いたが謝罪し活動をやめたことで解放されたと述べた。
Sokong氏は被告人が法律を犯していないことを訴えていくつもりだと話している。
同弁護士は「被告人は国民としての権利を使い、自身の意見を表明しただけだ。投票を拒否すること、それを促すことは違法行為とはならないはずであるため、彼らは無実だ。ただ、彼らは元CNRP党員であるため、罰金を逃れる望みは薄いだろう」と続けた。
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