おすすめのプロモーション
コンポンチュナン州はトンレサップ川沿いに住むチャム族とベトナム人家族の生活環境をより良くするために移住させ始めた。
1日、コンポンチュナン州のChhour Chandoeun知事は、州当局による2397世帯の移住を今年末までに完了したいと述べた。
同知事は「移住は2015年に決定されており、これまで詳細について議論が重ねられてきた。今回の移住で、年末までに川の水上で生活する人々をなくすことができればと考えている」と語った。
移住は水上生活者の生活環境を向上させ、秩序なき環境を変えることが目的だという。
1日、コンポンチュナン州のKe Bunrith警察署長とKampong Tralach地区の対策本部(プロジェクトチーム)代表は、Kampong Tralach地区で生活する56世帯のうち20世帯が1日夜に移住を終えたと述べた。
移住した人々の一部は、当局が提供する土地で生活しているという。その他は土地を借りて生活をしているそうだ。
Bunrith警察署長は「水上で生活を送る人々に移住するように求め、彼らは協力してくれた。一部の人々は、当局が提供した土地に移住したが、他の人々は漁業を続けるために川の近くの土地を借りて住むことになった。彼らの要望には応え、無事移住は完了した」と語った。
1日、川沿いに住むベトナム人のChroeng Yangさんは、10世帯近くが州当局やベトナムの機関が提供してくれた土地に移住したと述べた。
また、Yangさんは、移住先の土地が川からかなり離れており十分なインフラストラクチャーが期待できないため、自身の家族はまだ移住をしていないとし「当局らが提供する土地はここから2キロメートル離れているうえ、トイレも電気もないのだ。漁業の仕事もあるため、当面は川沿いに住む予定だ。当局が道路やトイレ、電気などのインフラの整った土地を提供してくれることを望んでいる」と語った。
Minority Rights Organisationの地方コーディネーターであるToth Kimsroy氏は、当局は十分なインフラ、またこれまでと変わらずに漁業を営める生活環境が整った土地を移住をする人々に提供するべきだと述べた。
同氏は「移住する人がベトナム人であっても、その土地に長年住んでいたことに変わりはない。州当局は漁師である彼らに生活する土地を与えるべきだ」と語った。
関連記事
- トンレサップ川の水上に住む人へ移転の要請 水質汚染が背景に
- トンレサップ川の水上バス、フン・セン首相も積極的に支援
- プノンペン初の水上タクシーが運行開始
- 有料化から一転、水上タクシーと西部鉄道の無料乗車期間が今年末まで延長へ
- 水上タクシーと西部鉄道、今月で無料乗車期間終了へ
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。