KNLFと共謀で政府転覆を計画か、男を逮捕

4日、政府高官によると、政府転覆の疑いで逮捕されたRos Samon容疑者がクメール人民民族解放戦線（KNLF＝Khmer National Liberation Front）のSam Serey代表から資金を受け取っていたことを認めた。

4日、内務省広報担当のKhieu Sopheak氏は、Krochとしても知られるSamon容疑者は3日に行われた警察による事情聴取でKNLFとの共謀を認めたと明らかにした。

同広報担当は「Ros Samon容疑者はKNLFのSam Serey代表と接触し、政府転覆計画のための資金を受け取ったとみられている。私は他にも多くの人が今回の計画に関与したと睨んでおり、警察は現在、懸命の捜索活動を続けている」と語った。

3日、Samon容疑者は武装集団を組織し、活動を行なったとして逮捕された。また、容疑者は武器や爆弾、弾薬を売買したとみられている。

内務省テロ撲滅組織のY Sokhy代表は、Samon容疑者は政府転覆計画の黒幕の1人だと述べた。

同代表は「現在、捜査をしている最中であるため、これ以上の情報を明かすことはできない。私は職務を優先する。捜査が完了したら全てを公表するつもりだ」と語った。

3日、プノンペン裁判所広報担当のLy Sophanna氏は、捜査は続いているとし、事件に関して詳細を語ることを控えた。

同氏は「捜査に関する情報は裁判所のもとで手続きが行われており、まだ公表することはできない」と語った。

警察によると、今回、Samon容疑者とその他8人がKNLFやTiger Head Movementという政府からテロ組織と認定されている団体と共謀したとみられている。

警察は、合計29丁のアサルトライフルAK-47、拳銃1丁、大量の爆弾や弾薬を容疑者9人から押収した。現在、9人は勾留中で、公判のために待機している。

デンマークに亡命中であるKNLFのSerey代表は容疑者に資金援助したことを否認しているという。

同代表は「援助するほどのお金はない。いったいどうやって武器を買ったというのだ。私は皆の知っての通り政治家で、非常に貧乏だ」と語った。

国家警察広報担当のKim Khoeun氏は、Serey代表が今回の政府転覆計画に関与していると述べた。

同広報担当は「Serey氏が何と言おうが彼の自由だ。警察は容疑者を逮捕し、事情聴取を行なっている。我々は裁判所が判決を下すまではあくまで容疑者として扱う」と語った。

2014年以降、約20人のKNLFメンバーが政府転覆を図ったとして逮捕されている。逮捕されたメンバーはそれぞれ1〜10年の懲役刑が言い渡されているという。

出典：KhmerTimes

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