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中国の東海岸沿いに位置する江蘇省の投資家は、シアヌークビル特別経済区(SSEZ)に対して、多額の投資を行なっている。シアヌークビル特別経済区(SSEZ)は先週、シアヌークビル州と江蘇省の両知事によって締結された覚書に基づき、現在は江蘇省の姉妹州となっている。
<Huang Xiqiang氏(写真提供:KT/Hiezle Bual)>
江蘇省は主にシアヌークビル州の縫製業や輸出関連企業、さらにベッド数が200床の中小病院や、州内の主要な病院で提供される正しい人道的医療への支援などに投資するという。
「カンボジアは江蘇省にとってアジアにおける重要なパートナーであり、中国と特別な同盟関係にある」と江蘇省政府の外交事務副局長のHuang Xiqiang氏は述べた。
「江蘇省はカンボジア国内の地方や江蘇省が出資する企業の職員に対して、医療支援チームを繰り返し派遣している。
医療チームは無料医療サービスを提供したり、健康に関する講義を行なったり、現地の医療スタッフを訓練するためにシェリムアップやプノンペン市、コンポンスプー州に派遣されている」と同氏は述べた。
同氏によると、カンボジアに対する人道的支援の他にも、江蘇省の投資家は、2008年にSSEZを設立したという。
今回の投資はカンボジアに経済発展をもたらしている中国の貢献の過程に過ぎず、北京の一帯一路への戦略的繋がりを与えるものだと同氏は述べた。
同氏は「中国、日本、米国、フランス、韓国、アイルランド、ベトナム、タイといった国々の工場が約200棟あるSSEZの成功は、一帯一路での経済や貿易、投資で中国とカンボジアが蜜月関係にあることを示した。SSEZの工場は2万以上のカンボジア人に雇用を与えている」と述べた。
また、Huang氏によると、物理的なインフラや工場だけに投資をするだけではカンボジアは豊かにならず、技術力を向上させ、職業訓練を改善する必要があるという。
同氏は最後に、江蘇省は、様々な分野の教育を受けられるようカンボジアの生徒に奨学金を給付し、能力開発のために研修活動による定期的な交流を企画すると述べた。
Huang氏によると、江蘇省は中国全土の面積のうちのたった1%にすぎず、国内の人口の6%以下であるが、中国の年間GDPの10%以上を占めている。
江蘇省は戦略的に重要な土地や、非鉄金属、粘土、建材、レアメタルなどの大量の鉱物資源を開発していると同氏は述べた。
同氏によると「江蘇省の独特な地理的位置が優位性を生んでいる。これまでに、133種の鉱物資源が発見され、65種は量産が見込まれている」という。
出典:KhmerTimes
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