フンセン首相、大学生ひき逃げ事件を非難

26日、フンセン首相はプノンペンで発生した大学生ひき逃げ事件の運転手を特定し、逮捕するよう警察に命じた。27日早朝、ひき逃げをした運転手の父親は警察に出頭した。

警察は、死亡したのはパラゴン・インターナショナル大学のDum Ridaさんだと明らかにした。Tuol Kork地区のBoeng Kak Iコミューンにある228番通りでRidaさんの運転するバイクとSUV車が衝突し、Ridaさんは亡くなったという。

警察によると、監視カメラの映像でRidaさんは即死し、レンジローバーを運転する2人の女性が現場から逃走する様子が捉えられていたという。監視カメラの映像はネット上で拡散され、炎上している。

27日早朝、大学の卒業式でフンセン首相は事件を起こした運転手を非難し、警察に法的措置を取るように求めた。

「26日に生徒を含め多くの人がひき逃げ事件のビデオを確認した。警察は事件が起こった経緯を調査し、原因を追求すべきだ。運転手は非道徳的だと感じている」と同氏は述べた。

プノンペン交通警察署長のColonel Sem Kunthea氏は、27日夜、フンセン首相の発言を受けてYin Geck容疑者が警察に出頭してきたと語った。

「自動車の所有者はSeng Pitouさんと登録されているが、Yin Geck容疑者が所有していたため、警察はその点について事情を聞く予定だ。警察はGeck容疑者の娘が車を運転していたと見解を示しているが、証拠はないため事実確認をするには時間がかかる」Kunthea氏は述べた。

被害者の母親であるPath Povさんは、Ridaさんの死を受け入れられず、Ridaさんは卒業を控えていたために、家族に大きな影響を与えていると語った。

「娘はとても良い子だった。勉強に熱心に取り組んでいて両親を失望させるようなことは一度もなかった。もし可能なら娘の代わりに私が死にたい。娘のいない生活は考えられない」とPovさんは加えた。

FacebookでPheng Vannakさんは、容疑者の家族からRidaさんの葬儀費用5000ドル（約55万円）が寄付されたと明らかにした。

「事件はまだ終わっていない。このお金は和解金ではなく葬儀のために寄付される。運転手の家族を代表して、このお金を責任を持って家族に引き渡すつもりだ。警察は今後も事件解決に向け捜査を続ける。」と Vannakさんは述べた。

出典：KHMER TIMES

関連記事

• トラック横転事故で２０名重軽傷
• またゴミ収集車と衝突事故 男児死亡
• 死亡交通事故減るも　専門家ら法改正を危惧
• 移民管理局員とCNRP車両の事故　衝突の真実を問う裁判は続く
• プノンペン市内でバイク７台が絡む事故、3人が死亡し運転手は重傷