カンボジア国民、子どもに対する犯罪を懸念

カンボジア国民、子どもに対する犯罪を懸念
2019年06月06日 00時00分 公開
カンボジア国民、子どもに対する犯罪を懸念

<5月、シアヌークビルで子ども2人が殺害された事件現場に残された子ども用のサンダルやおもちゃ、血痕の付いたクッションの様子(Fresh Newsより)>

 

5月29日、シアヌークビル州で血まみれの子ども2人の遺体が父親によって発見された。4日間逃走した犯人は子ども1人に性的暴行を加え、2人を殺害したという。

 

5月24日、Prey Ven州の住民は池に浮かぶ9歳の子どもの遺体を発見した。警察は、犯人が子どもに性的暴行を加えた後、殺害したとして捜査をしている。

 

刑法第202条と505条によると、悪意のある状況での殺人は30年以下の懲役に処されるという。拷問、暴行、性的暴行などを行い殺害した場合は、無期懲役に処される可能性もある。

 

5日、店を営むLy Loungさん(55)は、最近の子どもを巻き込む事件は残酷だと語った。

 

Loungさんは「被害者は自分の子どもではないが、子どもを残酷に殺害された親の気持ちを考えると心が痛い。子どもを家に1人で残すのは危険だ」と続けた。

 

大学生のBun Thydaさん(19)は、知らない人を信用せず、保護者は子どもから目を離さないでほしいと警鐘を鳴らす。

 

Thydaさんは「アルコール飲料や麻薬、貧困により、加害者は子どもに性的暴行を加え殺害を行う場合がある」と述べ、加害者に対し、さらに厳しい処罰を加えるべきだと訴えた。

 

主婦のHem Sokheangさん(58)は、多くの保護者が仕事のため子ども1人で家に残してしまうと述べた。

 

Sokheangさんは「保護者の仕事場は自宅から離れていることが多く、子どもを1人で残すか親戚に預けることしかできない。多くの保護者も貧困であるため、他の方法がない」と語った。

 

5日、大学生のPhan Samrosさん(28)は、2人の子どもを殺害することは残酷だと述べた。

 

Samrosさんは、子どもを保護するため、政府は児童虐待などの罰則を強化すべきだと主張した。

 

Samrosさんは「子どもに対する犯罪は重要な問題だ。小さな子どもは明るい未来が待っているのにもかかわらず、どうして殺害するのだろうか? 今後、カンボジアで子どもが被害者になる事件が発生しないことを願う」と語った。
また、「仏教を信仰しているカンボジアで、死刑を実施することはできない」と続けた。

 

国家警察のYok Sokha氏によると、国家警察は、警察官に対し子どもに対する犯罪の捜査方法を指導するワークショップを開催しているという。

 

Sokha氏によると、ワークショップでは、証拠の収集方法や裁判所への証拠提出の準備手順なども指導されているという。

 

Sokha氏は「指導により、インターネットを利用した捜査の強化などで、子どもに対する犯罪を含む事件への対処能力の向上が期待される。また、犯人逮捕や子どもに対する犯罪を行う容疑者の逮捕へもつながる」と語った。

 

カンボジア子ども評議会のNhep Sopheap氏は、関係省庁とNGO団体職員が、2019年〜2023年にかけて、子どもの権利に対する意識向上を目指すキャンペーンを計画していることを明らかにした。

 

Sopheap氏は「こどもの権利を守るためにキャンペーンを行う。子どもが抱える問題に挑戦することも重要な活動の一つだ。実行委員会は解決策を提案し、国家計画に盛り込むことも目指している」と語った。

 

3月、フンセン首相は子どもへの性的暴行を行った被告に死刑を求刑できるようにする是非を問う国民投票を行った。

 

しかし、同首相は有識者や専門家からの助言を受け、立場を一転させた。

 

同首相は「カンボジアは1989年に死刑を廃止したため、死刑を復活させるべきではないという専門家の意見は正しい。冤罪による死刑執行を二度と起こしてはいけない。性的暴行を行った加害者に対して、法律に従い処罰を加える必要がある。重大な事件を起こした加害者には、無期懲役を求刑することで充分だ」と語った。

 

出典:KHMER TIMES

 

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