サムロー・モチュー(Samlar machu)
「サムロー・モチュー」は甘酸っぱい味わいが特徴の鍋料理です。「サムロー・モチュー」には川でとってきた魚も入っています。スープの味もカンボジア料理独特なもので、最も癖が強いカンボジア料理の一つです。筆者は完食するのは無理でした。カンボジア人は美味しそうに食べているので、国籍によって好みが異なることを実感、そして理解できる良い例でしょう。
おすすめ度:★
チュナンダイ(Tunandi)
「チュナンダイ」は牛のスープがベースとなっている土鍋料理です。「チュナンダイ」を食べることができるレストランは多くなく、プノンペン市内であればだいたい行く場所は決まっているようです。
そのローカルレストランのお客さんのほとんどは「チュナンダイ」を注文していて、みんなで一つの鍋をつついています。料金は鍋などで10ドル前後(約1100円)と他の料理よりは高いです。
写真からも分かる通り、市場でよく見かける魚や野菜などカンボジアらしい具材が運ばれてきます。多くの具材は日本人には馴染みがないので、口に合わないものもあります。ただ、にわとりの卵や牛肉などは筆者は美味しく食べることができました。
また、左上のインスタント麺のような細い麺を鍋に入れて食べます。これは癖が少なく、お腹も空いていたのでおかわりを1ドル弱で頼んでしまいました。一度鍋を頼むと安く具材を注文できるのは嬉しいですね。
おすすめ度:★★★
チャートロアップ(Chart Loaf)
「チャートロアップ」は茄子の炒め物です。甘い茄子の汁とそぼろのお肉の組み合わせが絶妙で、日本人にとってもとても美味しいです。
筆者のカンボジア料理であることを疑いながらご飯と一緒に完食し、まるで日本で食べているかのような気持ちになっていました。
ザ・ローカルレストランでしか見かけないメニューですが、安く美味く食事を済ませるのであればおすすめしたいカンボジア料理です。イメージ的には甘い日本の麻婆茄子と言えるでしょう。
おすすめ度:★★★★★
ルパウ・ソン・クチャー(Rupau Sung Cucature)
「ルパウ・ソン・クチャー」はかぼちゃのは種とわたをくり抜き、中にアヒルの卵から作ったプリンを流し込んだデザートです。
真ん中にある白い部分がとろとろしていて美味しいです。スープ含めて全体的に甘く、日本人でも楽しめる味です。
スープは日本で食べられている杏仁豆腐のよりさらに甘い味付けと言うことができるでしょう。
ローカルのカンボジアデザートなら「ルパウ・ソン・クチャー」がおすすめです。
おすすめ度:★★★★
日本人でも美味しく食べられるプノンペンのカンボジア料理レストラン
カンボジアのローカル料理や食用に売られている虫を紹介しましたが、プノンペン在住の方の中には「無理にローカル料理に挑戦しなくていいから、外国人向けのカンボジア料理を食べたい!」という人もいると思います。そんな方に向けて、プノンペンにある日本人の口に合うカンボジア料理レストランを厳選して紹介します!
Labaab Restaurant(ラバアブレストラン)
「Labaab Restaurant」はバタナックタワー近くに位置するクメール料理(カンボジア料理)、メコン料理レストランです。お店の入り口は狭い階段を上がっていって3階にあります。階段は少し分かりづらいかもしれませんが、頭上にある黄色い「Labaab Restaurant」の看板が目印です。
「Labaab Restaurant」の特徴は外観と店内の雰囲気の大きなギャップです。お店のある3階までのぼるときの階段はお世辞にも綺麗とは言えませんが、店内はお洒落で、入り口から足を踏み入れたときの感想が店内に入る前の期待値を大幅に上回り、度肝を抜かれることでしょう。料理の味もとても美味しく、癖が少ないです。外国人向けに味にこだわった本格クメール料理を探している方は「Labaab Restaurant」に行けば間違いないでしょう。料理一つ一つの値段は4ドル(約450円)〜7ドル(約800円)ほどです。
【レストラン詳細情報】
- 住所:81 E2 Preah Monivong Blvd (93), Daun Penh District, 2nd Floor of De La Gare Pharmacy, opposite of Canadia Tower
- 電話番号:099 335 666
- 営業時間:11:00~22:00
- 詳しく見る:https://poste-kh.com/labaab
Phka Slaa Restaurant(フカスラ・レストラン)
「Phka Slaa Restaurant」は王宮近くの交差点という好立地にあるレストランです。オープンな空間でカジュアルにクメール料理(カンボジア料理)を楽しめます。ワインの種類も豊富なのでお酒好きでクメール料理レストランをお探しの方にはぴったりです。おすすめは魚と鍋料理です。一品一品の値段は6〜7ドル(約700円)前後です。写真の鍋は18ドル(約2000円)となっていて複数人で行ってみんなでをつっつくのがおすすめです。ハイネケンのドラフトビールもプノンペンでは珍しく用意されているので、様々な楽しみ方ができるお店です。
【レストラン詳細情報】
- 住所:#15 Street 240, Corner Street 19 Phnom Penh
- 電話番号:023 990 652
- 営業時間:11:00~22:00
クラヤ・アンコール・レストラン(Kraya Angkor Restaurant)
「Kraya」はボンケンコンエリアの63ストリート沿いにあるクメール料理レストランです。 「Kraya」は、プノンペンではまず味わうことのできないカンボジアの伝統的な調理方法を数十年前から受け継いだクメール料理を提供しています。オーナーは内戦の影響でプノンペンでは失われた伝統的調理法を、地方を回って習得しました。伝統を保ちつつも時代の潮流に合わせ、また外国人にも親しみやすい味付けを追究し、その調理法はCNNがインタビューに駆けつけるほどプノンペンではまれのようです。 またカンボジアの王族にも食事を送り届けています。各国国際機関の職員も会食に利用する隠れ名店です。 写真はカレー風味の味付けのカンボジアの伝統王道料理の「アモック」で料金は7ドル(約800円)です。他のレストランでは量が少ないことが多いですが、「Kraya」ではボリュームがあるのでお腹も満たされます。
【レストラン詳細情報】
- 住所:60BEo, Preah Trasak Paem St. (63), Phnom Penh
- 電話:017 393 982
- 営業時間:10:00〜22:00
中華料理もカンボジアの人気ローカル料理?!
カンボジアでは中華料理もローカル料理としてとても人気があります。カンボジアで中華料理が一般的になったのには歴史的な背景があります。アンコール時代であった1200年にはすでに華僑の人がカンボジアで貿易に従事していたと言われていています。また、フランス植民地時代にも華僑の貿易ビジネスが保護されていました。その後、クメールルージュ時代に迫害などもありましたが、今でもカンボジアにおける華僑の存在は大きく、カンボジアの人口の5%に当たる70万人は華僑と言われています。カンボジア王国首相のフン・セン首相も華僑なのだとか。そんな背景もあり、カンボジアでは中華料理がローカル料理として定着しています。プノンペン、シェムリアップなどには「早い!安い!うまい!」の3拍子揃った中華料理レストランが軒を連ねています。
カンボジアの首都プノンペンにある中華料理レストランを例に挙げて、客層や料金について説明します。客層は中国人や中華系カンボジア人が多いです。ただ、日本人在住者も安く美味しくご飯を済ませたいときはこぞって訪れています。チャーハンや餃子は2ドル前後から食べることができ、ボリュームも満点です。おかずも2〜5ドルほどでたくさんあるので、白ごはんと一緒に食べるのもいいかもしれませんね。この価格で美味しい中華を食べることができるのはカンボジアならではなはずなので、興味があればぜひ行ってみてください!
【番外編】カンボジアでは虫も食べることができる?
カンボジアでは日本人がにわかには信じがたいものが売られています。それは虫です。露天商がヘビやカエル、イモムシ、タガメなどを売っているのを頻繁に見かけます。ただ、「虫を売っているなんて気持ち悪い」と一方的な見方をするのではなく、食文化の一つとしてみてみると面白いかもしれませんね。
プノンペンでは露天商が虫を販売しているのはシェムリアップなどど比べると珍しいです。かごに何種類かの虫を入れてローカルレストランなどに入って来て販売するというのがプノンペンでは主流です。露天商は移動していて見つけるのが難しいため、虫料理が目当ての方は王宮前の広場横の通りに行くことをおすすめします。数台の露天商が虫を販売しています。
写真は1ドル(約110円)ほどで購入したイモムシの子供です。食感は擬態語で表すとムニュムニュしたような感じです。味はかすかに苦いような独特なもので、心を無にすれば食べられます。
プノンペンの露天商で買った虫です。虫の名前は分かりませんが、少し辛めの味です。虫の名前をカンボジア人に尋ねると「川でとれた綺麗な虫だから食べられる」と言われました。カンボジア人も虫の名前を全て把握しているわけではないようです。この虫はビールのつまみとして食べられることが多いそうです。
写真はシェムリアップで食べたサソリです。何か甘めのタレみたいなものでコーティングされています。食感は、お腹はふにゃりとしているのですが、それ以外の手や尻尾はカリカリしていて、虫らしさがある食感です。シェムリアップでは値段は最初は高めで言われますが、交渉次第で半額、もしくは3分の1ほどまで下げることが可能です。筆者は1ドルほどで買いました。
写真は遠くて見えづらいですが、シェムリアップの虫を販売している露天商です。
また、シェムリアップには虫料理を提供している珍しいレストランがあります。それはバグズカフェ(Bugs Cafe)というお店です。虫の炒め物、虫とお肉のミックス料理、カエルの唐揚げ、虫の串揚げなどなど種類は大変豊富です。写真の虫とサラダのミックス料理は14ドル(約1500円)です。一品料理の値段相場は5ドル(約550円)〜15ドル(約1600円)ほどで観光客向けです。友人同士で珍しさを求めて、食文化の勉強の一種で楽しみに行くのもいいかもしれませんね。
店舗情報
- 住所:351, Steung Thmey Village, Angkor Night Market Street, Krong Siem Reap
- 電話番号:017 764 560
- 営業時間:17:00~22:30
- 詳しく見る:https://www.facebook.com/bugscafesr/
まとめ
ローカルカンボジア料理を感想を交えて、日本人向けカンボジア料理レストランとその他プノンペンにおける料理を詳しく紹介しました。ぜひ参考にしてみてください!
※この記事に記載されている情報は2018年9月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。
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