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6日、カンボジア労働組合(CLC=Cambodian Labour Confederation)は、今月、政府が衣服製造工場の労働者の最低賃金を決める話し合いを行うことを受け、政府に対し最低賃金を211.94ドルにするよう求めた。
CLCは様々な関係団体と最低賃金を決めるための基準に関して話し合いを行った後、声明を発表した。基準とはカンボジアにおける生活費、インフレーション度合い、労働者の生産性、競合のレベル、利益率などが含まれる。
CLCのAth Thorn代表は月曜日に開催された同団体内の話し合いで提案されると、ほとんどの参加者は同意を示したと述べた。
同代表は「労働者と団体はこの提案を快く受け入れている」と語った。
6日、国家貿易連合(National Trade Union Coalition)のFar Saly代表は、211.94ドルという最低賃金は真っ当な数字だ、ただ多少妥協してこれよりわずかに安い最低賃金も受け入れることはできると述べた。
同代表は「最低賃金の額は良い数字で、全ての労働団体はこれを受け入れるだろう。また、最低賃金を決めるための様々な基準については、労働省が我々に話をしてきてから考えるつもりだ」と語った。
6日、労働諮問委員会は10月の祝日プチュン・バンの前に最低賃金に関する話し合いは決着するだろうと述べた。
政府や雇用主、関係団体は最低賃金に関する話し合いをその頃までに終えるとみられている。
労働諮問委員会は「我々労働団体のメンバーは家庭内の問題やインフレーション、消費額などの基準を考慮した上で最終的な決定を行う」と述べた。
今週初め、Ith Samheng労働大臣は、雇用主側と労働者側の両方が納得した上で最低賃金を上げたいと述べた。
同労働大臣は労働者に対し、最低賃金の決定を待つように促し「まもなく労働諮問委員会が話し合いを終えて、最低賃金が発表されることになる」と語った。
今年、衣服製造工場で働く労働者の最低賃金は170ドルまで上がり、これは2017年の153ドルと比べると10%の増加だった。
先週、フン・セン首相は深く考えずに最低賃金を上昇させ続ける会社は倒産し、カンボジアでビジネスを続けることはできなくなるだろうと述べた。
首相は「労働賃金が高いと雇用主はカンボジアから他の国に移ってしまう。にわとりを殺してはならない、卵を産むのはにわとりなのだから」と比喩を交えて語った。
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