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10月31日、カンボジア交通省は王国内初となる大型トラック教習所を設立した。大型トラックの交通事故を減少させることが目的だという。
国土整備省総合部門主導で運営される教習所では、1人あたり座学講義が30レッスン、実習講義が計20時間実施される。
同部門のChhoun Von氏は教習所でトレーニングを行うことで交通事故発生件数が減少することを期待していると述べた。
同氏は「今回の教習所設立は交通省が交通事故を減少させるための足がかりとなるだろう。カンボジアにおける教習所の設立は、タイにある同じく大型トラック教習所を運営するSCG社が我々の職員をタイに招いてくれ視察できたことが背景にある。SCG社はカンボジアの教習所にも技術的な支援やスタッフへのトレーニングを提供してくれている」と語った。
国土整備省総合部門によると、カンボジア国内では合計22万6000台の大型トラックが登録されているが、そのうち大型トラックの運転免許を所有しているのは13万4000人の運転手だけだという。
Von氏は交通省はSCG社やGIZ CambodiaやCambodia Maritime Service and Kamtranshipなどその他民間企業に今回の教習所に対する技術的支援を受けていると述べた。
31日、Sun Chanthol交通大臣は大型トラックは交通事故を引き起こす大きな要因となっていると述べた。
同大臣は「トラックコンテナや土砂トラックなどの大型トラックは大量の死傷者を出す交通事故の大きな要因となっている。適切な教育を受けたトラック運転手があまりいないため、今回民間企業に依頼し教習所を設立した」と語った。
「10月5日、6日に交通省が路上で大型トラックを止めて調査を行なったところ、25%の運転手が必要とされる免許を所有しておらず、また10%は無免許であった」と続けた。
Chanthol交通大臣は大型トラックの運転手の免許所有率を上げるためには厳格なルールを設け実施していく必要があると述べた。
同大臣は「国民は政府の施策に従い、交通事故を減らすことに協力してほしい。各民間企業は自社のトラック運転手が適切な免許を所有しているか、交通ルールに関する教育を受けているか、また飲酒運転をしていないかどうか確認してほしい」と語った。
カンボジア国内で政府、または民間企業における交通事故による損害額は例年3億5000万ドル(約380億円)に上る。
現在、既に今回の教習所は24歳以上で適切な自動車免許を所有している人であれば誰もが通うことができるという。
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