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30日、カンダル州Ang Snuol地区に位置するQMI Garment工場で女性労働者1人の指を機械が貫通する事故が発生し、その後労働者70人近くが失神を起こした。
地区警察署長のColonel Mean Samnang氏によると、午前7時頃、女性労働者が機械を掃除している時に機械に指が貫通し、大量出血する現場を目撃した、労働者68人が集団失神したという。
同警察署長は「他の労働者は大量出血を目にするとめまいを感じ、次々に失神した」と語った。失神した労働者のほとんどは治療のためにクリニックに搬送されたという。
カンダル州労働部門のThol Neang代表は今回の件に関してコメントを控え、同部門のLim Sarom氏も取材に応じていない。
30日、Collective Union of Movement of WorkのPav Sina代表は、今回、70人近くの労働者が出血を目にしただけで集団失神したのは不自然なことだと話した。
同代表は「労働省は今回の事件に関して、工場で使用されていた化学物質の強い匂いが原因かどうかを確認するために工場を再調査する必要がある。集団失神の理由は他にあるはずだ」と語った。
先月労働省が発表したデータによると、2018年、カンボジア国内で合計2000人以上の縫製工場の労働者が失神を起こしたという。政府は工場での労働環境向上に努めてきたものの、この数字は前年比400人以上の増加だ。
2018年12月26日、労働省の失神事件調査・対策委員会のPok Vanthat代表は、2018年に国内の16の工場で合計2055人の労働者が失神したと述べた。一方、2017年は、22の工場で合計1603人の労働者が失神しているという。
同代表は、失神事件は労働者の健康状態の悪さや工場内で使用されている化学物質、工場内の室温の高さが原因と考えられていると話した。
「労働省は声明を発表し、規則を設けて工場所有者に対して労働環境を向上させるように促している。もし工場所有者が規則に従わなければ、失神事件は今後も発生し続けるだろう」と続けた。
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