工場で117人気絶、劣悪労働環境が原因か、労働省は否定

工場で117人気絶、劣悪労働環境が原因か、労働省は否定
2018年05月31日 00時00分 公開
工場で117人気絶、劣悪労働環境が原因か、労働省は否定


30日、労働組合はカンボジア労働省に対し、バッグ製造工場における労働者の健康や安全のための労働環境の改善を要請した。今回の要請は今週始めに工場で大量の労働者が気絶した事件を受けたものだ。

これに対し労働省の労働環境担当部門は声明の中で「工場の点検は既に行われており、その際近くの工場で煙のようなものが発生していたことが報告されている」と述べている。

30日、労働者の権利・環境改善を訴える団体であるCentre for Alliance of Labour and Human Rightsは労働省に対し労働環境の改善を要請した。28日にカンダル州Ang Ang Snuol 地区の工場で117人の労働者が気絶した事件を受けて要請がなされた。

同団体は「再度工場の点検を実施して今回の事件の原因を明らかにし、また工場の労働環境の詳細を確かめるべきだ。我々は事件が起きた工場の労働者60人と面会した。労働者の話によれば、大量気絶は3つの異なる労働グループで発生し、最初に大量の労働者が気絶を起こしたのは針仕事をしていたグループだったという」と続けた。

気絶の原因は室温の高さ、空気循環の悪さ、労働者の慢性的な栄養失調だと見られている。一方、カンボジア労働省は今回の事件の原因は近くにある工場だと主張している。

カンボジア労働省の調査委員会のPok Vanthat代表は「労働省が調査した結果、今回の大量気絶事件の原因は近くの工場が有害化学物質を含んだ煙を排出し、空気が汚染していたためだと判明した」と述べた。

今回気絶した労働者はその後回復し、無事日常生活に復帰しているという。

出典:KhmerTimes

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