おすすめのプロモーション
19日午前、コンポンスプー州にある履物工場でてんかん持ちだったとみられる労働者が発作を起こした後、100人近くの労働者が失神した。
国家社会保険基金(NSSF=National Social Security Fund)によると、19日午前8時20分頃、70人の労働者がKong Pisey地区にあるWing Star履物工場で失神したという。
NSSFは担当チームを事件のあった工場に派遣し、労働者の健康状態を確認して治療のために健康センターに搬送するように指示を出した。
コンポンスプー州警察署長によると、工場で働いていたてんかん持ちだったとみられるYeng Sedimさん(34)が発作を起こしたという。
Sedimさんがあげた金切り声がパニックを引き起こし、他の労働者が混乱し、めまい、また失神を起こしたとみられている。
地区警察署長のKhem Sophannra氏は、工場警備員や地区警察、その他地元当局が治療が必要な労働者を工場の近くにあるクリニックや病院に搬送したと述べた。
同氏は「失神した労働者仲間に手助けをした労働者の中には疲労から体調を崩した者もいたが、現在、彼らは快方に向かっている」と語った。
NSSFの報告書によると、今年1月〜7月の間に合計1665人の工場労働者が失神しているという。昨年同時期には1603人が失神した。
5月、NSSFのOuk Samvithya氏は工場における労働者の失神はめまい、呼吸困難、精神的な不安から引き起こされると述べた。
同氏は「全ての労働者はSSHIS(=Social Security for Health Insurance Scheme)の保険に加入するべきだ。雇用主や工場所有者は労働者を診療所やNSSFと提携しているセンターに送る義務がある」と語った。
7月、労働者権利団体「Central」は、大量失神はカンボジアの工場で多発している、それは室温が高く換気されていない環境での労働、低い賃金による栄養失調ことが背景にあると述べた。
関連記事
- 工場で117人気絶、劣悪労働環境が原因か、労働省は否定
- 34人の女性工場労働者が気絶、原因不明
- 教育省、学生の気絶多発を受け声明を発表
- 労働者の安全確保のため、工場の監視を強化
- ポイペト地区の工場で爆発事故 6人が負傷
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。