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11日、カンボジア政府広報担当のPhay Siphan氏は国民に対して、国内で中国人による投資が増加しているものの領土主権が脅かされることはないと訴えた。
同広報担当は、増加する中国人による投資でシアヌークビル州が中国人に奪われるのではないか懸念している国民が増えていると話した。
「カンボジアでは中国人による犯罪が頻繁に発生し、強制追放となる中国人も多いが、これは我々が治安を守ろうとしている意思の表れでもある。中国人はカンボジアにお金を運んできている。シアヌークビル州コンポンソム地区に住むカンボジア人は中国人に土地を販売することで恩恵を受けており、中国人が土地を所有することはできない」と語った。
Siphan氏は「土地の所有者はカンボジア人であるため、もし中国人投資家が法を犯すことがあれば我々はいつでも土地を取り上げることができる。カンボジア政府は法を犯す者は一切容認しない」と続けた。
カンボジアと中国は友好関係にあり、アジアにおける競争のために協力していくという。
シアヌークビル州は近未来的な発展を目指し、また今後同州は年齢層の若い国民が働く地域となるという。
Siphan氏はカンボジアは米国と中国間の貿易戦争に巻き込まれていないと話した。
「カンボジアは今も米国と友好関係を持っている。政府は国民には外国に対して差別意識を持ってほしくない」と語った。
2018年に発表された政府のデータによると、同年1月から6月までの間、中国による投資額は合計50億ドル(約5500億円)にのぼり、中国はカンボジアにおいて最大の投資国となったという。中国人投資家はほとんど全ての経済部門に投資しており、エネルギー部門からインフラ整備部門、観光部門、不動産部門、財政部門まで多岐にわたる。
また、中国はカンボジアを訪れる観光客の数でもナンバーワンとなっている。2018年上半期、合計93万1763人の中国人がカンボジアを訪れた。
王立中国研究アカデミーディレクターのKy Sereivuth氏によると、2012年から昨年までの間、中国人による投資額は平均で年27%増加し、また中国からの輸入額は年16%増加してきたという。
同ディレクターは「我々は年々増加する恩恵を受けることができるため中国と貿易と行なっている」と語った。
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