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<26日、2019年Cambodia Outlook会議のフンセン首相の様子( KT/Khem Sovannaraより)>
26日、フンセン首相は、カンボジアがデジタル経済への移行をスムーズに行うための施策として、政府は国内のハイテクスタートアップシーンに支援として年間500万ドル(約5億5000万円)の基金を創設することを発表した。
フンセン首相は、「インダストリー 4.0へのデジタル変革」をテーマにプノンペンのGreat Dukeホテルで開催された「2019年Cambodia Outlook会議」の中で基金創設を発表した。
「資金調達、技術的専門知識、マーケティング、生産、およびトレーニングの面でスタートアップを支援するため、年間500万ドル(約5億5000万円)の基金が設立される予定だ」と同氏は述べた。
演説の際、フンセン首相は、同国は農業に依存した経済から製造業とサービスを中心とした経済へ移行している最中にあると指摘した。また、今回の変革を最大限活用するため、政府は短期的および長期的に経済成長を促進するための介入をすべきだと述べた。
「第4次産業革命は、カンボジアの社会や経済の発展にとって重要な鍵となる。今回の会合が、第4次産業革命によってカンボジアの社会や経済が確実に発展するための議論の場として役に立つ事を望んでいる」とフンセン首相は加えた。
フンセン首相は今年初め、国家最高経済評議会(SNEC)に対し、政策の策定とデジタル経済への移行を成功させるため、作業部会の設立を指示したと述べた。
作業部会は、インフラの構築、電子決済システムおよび物流ネットワークの開発。デジタルエコシステムの開発。起業家精神の強化と政府のデジタル化およびオープンデータの開発とデジタルリテラシー改善の3分野に焦点を当てるという。
今月初め、経済財務大臣のAun Pornmoniroth氏は、デジタル技術はカンボジアに飛躍的な発展をもたらすと述べた。また、本格的なデジタル経済への移行完了には少なくとも10年は要すると加えた。
「グローバリゼーションとグローバル統合に置いて、カンボジアは間違いなく第4次産業革命の影響を避けることができず、政府はリスクの管理と同時にチャンスを掴むことが要求される」と同氏は述べた。
Pornmoniroth氏は、同国のデジタル技術は依然として初期段階にあると述べた。 「カンボジアは今後5年間でデジタル経済の柱を築く必要があるかもしれず、おそらくさらに5〜10年をかけて成長させ、技術立国としての市場を目指していくだろう」と述べた。
「この点に関して、カンボジアにはシリコンバレーやユニコーンのスタートアップ企業を設立する意向がないことを明確にする必要がある。政府のビジョンでは、国内の中小企業と大企業の両方がグローバルなバリューチェーンに繋げられる健全なデジタル環境を創造することだ」と同氏は加えた。
カンボジア通信規制期間(TRC)によると、2018年にカンボジアは1,950万人がそれぞれ異なる6社の携帯電話事業会社に加入した。そのうち1360万人が携帯電話からインターネットを利用し、約700万人がFacebookのアカウントを持っていた。
出典:KHMER TIMES
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