おすすめのプロモーション
<画像:Unsplash>
世界保健機関(WHO)のカンボジア事務所によると、カンボジアは新型コロナウイルスのワクチンの第一便を2021年3月までに受け取る可能性があるという。VOA Cambodiaが報じた。
7日、フンセン首相は新型コロナウイルスのワクチン100万回分を購入するための費用を準備するよう、保健省と経済財政省に指示したと発言していた。
さらに、首相はワクチン接種について、第1フェーズのワクチンを接種できる第1グループについても言及していた。
しかし、購入する具体的なワクチンの名前は明かされていない。
世界的なワクチンの状況を見ると、12月2日、イギリス政府がアメリカの製薬大手ファイザー(Pfizer)とドイツの製薬大手ビオンテック(BioNTech)が共同開発しているワクチンを国として世界で初めて承認し、接種が開始されていた。
そのほか、モデルナもアメリカとヨーロッパで緊急使用許可を申請すると11月30日に発表しており、ワクチン開発が加速している。
フンセン首相が今年9月にワクチン供給要請したロシア産のワクチンについても、ロシア国内で接種が開始されている。
カンボジアにワクチンを提供することを申し出ている中国のワクチンについては、「6億回分の不活化ワクチンが年内に承認される」と発表されており、6日、中国製薬会社シノバック・バイオテックが開発した新型コロナウイルスのワクチン第1便(120万回分)がインドネシアに到着した。
フンセン首相は、第1フェーズで購入する予定の100万回分のワクチンは、医療従事者、教師、軍関係者、刑務官、司法官などを対象に優先的接種を行うと述べた。
WHOカンボジア事務所のLi Ailan所長は、製薬会社はまだワクチンの大量製造するために医療当局から承認を得ている段階であることから、カンボジアでワクチン接種が可能になるのは最短でも2021年3月になると述べた。
カンボジアは、WHOとワクチンと予防接種のためのGAVIアライアンスによってCOVAX事前購入誓約に載っているされている国の1つだ。
COVAX事前購入誓約は、ODAを財源にとして資金の不足している途上国(低所得国・下位中所得国、一部の島しょ国など92か国)にワクチンを供給する。
これにより、カンボジアは人口の20%分のワクチンを受け取ることができるという。
複数の影響力のある実業家らも、政府によるワクチンの購入を支援するため、過去2日間で少なくとも3000万ドル(約31億2600万円)の拠出を約束したという。
カンボジアでは9日時点で計354人の新型コロナウイルス感染者が確認されている。
ワクチンの計画について、経済財務省と保健省の報道官はコメントしていない。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。