中国製ワクチン接種者にアストラゼネカ製を追加接種:フンセン首相

中国製ワクチン接種者にアストラゼネカ製を追加接種:フンセン首相
2021年08月02日 16時00分 公開
中国製ワクチン接種者にアストラゼネカ製を追加接種:フンセン首相

<写真:The Phnom Penh Post>

 

フンセン首相は、アストラゼネカ製ワクチンを3回目接種の追加接種(ブースター)として使用することを決定した。

3回目接種の対象となるのは、シノファーム製またはシノバック製ワクチンを2回接種した人だという。

複数メディアが報じた。

 

1日からプノンペンで開始した12〜17歳を対象といたワクチン接種キャンペーンで、フンセン首相は、アストラゼネカ製ワクチンを3回目接種に使用することを明らかにした。

フンセン首相は「アストラゼネカ製ワクチンの追加接種での使用を許可することを決めている。

シノファーム製またはシノバック製ワクチンを接種した人に対して、アストラゼネカ製ワクチンを使用するが、タイとの国境で活動する人への接種が優先になる」と話した。

 

これまでにカンボジアは、コバックスや日本供与、イギリス供与のアストラゼネカ製ワクチンを受け取っているが、政府はさらにワクチンを購入するため、交渉を進めているという。

7月30日には、ジョンソン&ジョンソン製ワクチン45万5000回分が到着。

アメリカ政府がコバックスを通して100万回分を供与したうちの第1便を受け取った。

 

フンセン首相によると、このジョンソン&ジョンソン製ワクチンは少数民族グループや出稼ぎ労働者に対して使用されるという。

これについて、フンセン首相はジョンソン&ジョンソン製は1度の接種で済むため、少数民族グループや出稼ぎ労働者への接種に適しているとした。

 

同ワクチンはストゥントレン州、ラタナキリ州、プレアヴィヒア州などに配分される方針だという。

さらに、ジョンソン&ジョンソン製ワクチンについては、接種対象者に接種を終えた後に残った分をタイなどから帰国する出稼ぎ労働者への接種に使用する方針だという。

 

現在、世界では免疫力の向上や変異株などへの対応が期待されていることから、2回目や3回目の追加接種(ブースター) に向けた動きも目立ってきている。

イギリス政府は6月、新型コロナのワクチンを3回接種したときの効果を調べる臨床試験を開始。

30歳以上の3000人近くを募集し、「3回目」としてアストラゼネカ製やファイザー製、モデルナ製などの7種類を試し、副反応の有無に加え、接種後には定期的に血液を採取し、免疫反応の変化を調べる。

 

また、イスラエルでは、保健当局がワクチンの重症化を防ぐ効果が時間とともに低下しているとして、1日から60歳以上の市民を対象に追加接種を開始した。

 

 

 

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