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<写真:Khmer Times>
フンセン首相は26日、クーデターにより政権を掌握したミャンマーのミン・アウン・フライン国軍総司令官とオンラインで会談を行い、暴力の即時停止などASEANで合意していた「5つのコンセンサス」の履行を改めて求めたという。
これに先立つ今月7日には、今年ASEAN議長国を務めるカンボジアのフンセン首相がミャンマーの首都ネピドーを訪問し、国軍総司令官と会談していた。
今回の会談でフンセン首相は、現在でもミャンマー国内で暴力が続いていることに深い懸念を伝えたという。
その上で、昨年4月の臨時首脳会議で合意した「暴力を即時停止し、全当事者が最大限自制」「全当事者が平和的解決に向け対話を開始」「対話促進に向け、ASEANが特使を派遣」「ASEANによる人道支援の提供」「特使のミャンマーの全当事者と面会」について、履行するよう改めて求めたという。
26日、ミャンマー側は国軍総司令官がフンセン首相とオンライン会談を行ったことを報じ、両者は「5つのコンセンサス」の履行などについて協議し、総司令官がミャンマーはASEANへの強力に最善を尽くすと伝えたと明らかにしていた。
ASEANでは、ミャンマー国内での政治的混乱に歯止めがかかっていないことなどから、ミャンマー軍トップの首脳会議への出席を認めていない。
ミャンマー情勢を巡っては、14日にシンガポールのリー・シェンロン首相がフンセン首相とオンライン会談を行い、昨年4月の臨時首脳会議で合意した「5つのコンセンサス」について進展が見られないとし、ミャンマー国軍がこれを履行しない限りASEAN会議から排除するべきだと訴えた。
また、25日には、リー・シェンロン首相がインドネシアのジョコ大統領と会談を行い、状況に進展がないことに対して、非常に懸念していると表明していた。
フンセン首相は以前からASEANで最も重要なことは全会一致の原則で、10か国でなければならず、9か国ではだめだと訴え、議長国として早期の事態打開に意欲を示していた。
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