おすすめのプロモーション
<写真:Khmer Times>
3日、今年のASEAN議長国であるカンボジアは、16日~17日に開催される予定のASEAN外相会議からミャンマー政府代表を除外することを決定したと発表した。
外交・国際協力省のChum Sounry報道官は、カンボジアがミャンマーに対し、代わりに非政治的代表を派遣するよう要請したことを明らかにした。
同報道官によると、ASEANは去年4月、ミャンマー情勢をめぐり暴力の即時停止や特使の受け入れなど5項目で合意したが、これまでほとんど進展がないため、ASEAN加盟国はミャンマー外相を今回の外相会議に参加させるという合意に達しなかった。そのため、代わりに政治家ではない代表を派遣するようミャンマーに要請した。この 「非政治的代表者 」の決定はミャンマーに委ねているという。
同日、カンボジア王立アカデミー国際関係研究所のKin Phea事務局長は、今回の外相会議からミャンマー政府代表が除外されたのは、ミャンマー政権がまだ5項目に対して大きな進展をしていないという共通の見解の下、カンボジアが全ASEAN加盟国間で調整した結果であると述べている。
同事務局長は、ミャンマー政府は、5項目の実行状況に対して非を認めることになるため、今回の会議に非政治的代表者を参加させる可能性は低いであろうとしている。一方で、ASEAN議長国特使であるPrak Sokhonn外務大臣がミャンマーを訪問する可能性については、近いうちに行われるかもしれないと明らかにした。
また、国連安全保障理事会(UNSC)は、昨年の軍部クーデターによる非常事態の継続とその深刻な影響に深い懸念を表明しているという。
2日の国連プレスリリースでは、国連安保理メンバーは、スーチー氏をはじめとする、軍部に拘束されたままのすべての人々の解放を改めて要求した上で、平和的解決を促進するASEANの役割を全面的に支持することを改めて表明している。
UNSCは、Prak Sokhonn外務大臣がASEAN特使に任命されたことを歓迎し、彼の役割と、すべての関係者の間で建設的な対話を開始するための外交努力への支持を表明している。同プレスリリースによれば、安全保障理事会のメンバーは、Prak Sokhonn外務大臣の早期ミャンマー訪問を期待しているという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。