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<写真:Khmer Times>
クメール正月が近づいていることから、タイなどの近隣諸国と国境を接する複数の州では、多くの出稼ぎ労働者らが帰国している。
それに伴い、新型コロナウイルスの症例数も増加しており、適切に対処・管理しなければ、市中感染の蔓延に繋がる可能性があるとして、州当局に深刻な懸念を引き起こしている。
今月中、タイへの出稼ぎ労働者がバンテアイミエンチェイ州へ1300人以上、ウドーミエンチェイ州へ1000〜1500人以上が帰国したという。
14日、バンテアイミエンチェイ州のNgor Mengchroun副知事は、クメール正月を祝うために帰国する出稼ぎ労働者の増加が非常に顕著であると述べた。
また、今月初めから帰国している出稼ぎ労働者のうち、一部のみが必要回数のワクチン接種を終えており、多くはワクチン未接種であったことから、労働者が新型コロナウイルスに感染していないことを確認する必要があると続けた。
同副知事によると、11日に出稼ぎ労働者536人、12日に463人、13日に365人がバンテアイミエンチェイ州へ戻り、総数の20%が新型コロナウイルスに感染していたという。
また、国境ではワクチン接種状況に関わらず、全ての出稼ぎ労働者に対して迅速検査が行われ、陽性が確認された場合にはKangvaまたはKoub Thomの隔離センターへと移送されると続けた。
隔離センターでは、ワクチン接種を受けた人は7日間、受けていない人は14日間の隔離が講じられる。
一方、ウドーミエンチェイ州のDy Rado副知事は、タイから出稼ぎ労働者は、今月初めからクメール正月まで、 O’Smach国境チェックポイントを経由してのみ同州に入域することができると述べた。
同副知事は、帰国する出稼ぎ労働者は1日あたり250人から500人近くに増加したと述べ、過去2ヶ月間と比較して帰国者の数は2倍、3倍になっていると続けた。
また、そのうち少なくとも15%が新型コロナウイルスに感染しているという。
ウドーミエンチェイ州では、必要回数のワクチン接種を受けていれば帰宅が許可され、未接種の場合には隔離を講じる必要がある。
現在、州内で隔離を講じている出稼ぎ労働者は200人以下だが、施設で治療を受けている感染者は300人を超えているという。
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