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<写真:Khmer Times>
新型コロナウイルスの影響で、カンボジアでは今年5月時点で観光業界の約1200の事業所が閉鎖または営業停止となり、約2万2000人の直接雇用が失われたことを観光省が発表した。
クメールタイムズ(電子版)が報じた。
観光省によると、1196の観光事業のうち、498箇所が閉鎖、698箇所が営業停止となり、直接雇用が2万1998人分失われた。
観光省のChhun Makara氏はクメールタイムズに対し、14の観光・接客サービスが永久に閉鎖され、停止中の事業所にはホテルやゲストハウス、レストラン、旅行代理店などが含まれると述べた。
永久閉鎖となったのはホテル30軒、レストラン155軒、ゲストハウス148軒、旅行会社96軒で、今年5月末時点でホテル226軒、ゲストハウス146軒、レストラン181軒、旅行会社9軒が営業停止になっている。
同氏によると、営業停止中の観光施設のオーナーは、融資の際に担保を要求されることについて懸念しているという。
観光業界は現在、労働力不足や観光技術の低下などの課題に直面しており、回復のためには、かつての労働力を呼び戻す戦略を模索することが最優先事項の1つである。
先月、カンボジア政府は観光産業の復興に向けて1億5000万ドル(約200億円)の助成金を発表した。
政府の財政支援は「観光産業再生協調融資計画」の一環で、カンボジア中小企業銀行(SMEバンク)とその他金融機関がそれぞれ7500万ドル(約100億円)を融資する。
一方で、Makara氏はこの支援の下で観光事業者は金融機関が担保を要求せずに融資する仕組みについて、あまり認識していないと指摘する。
同氏は「融資を申し込めば誰でも融資を受けられるわけではない。返済能力があっても担保がない。担保はないが返済能力のある人が無担保融資の対象となる。」と語った。
トンコン観光大臣によると、カンボジアは過去2年間にわたる新型コロナウイルスの影響により、受け入れた外国人観光客数はわずか150万人だった。
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