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<写真:iStock>
カンボジアの助産師が体内から死亡した胎児を取り出す手術を行い、腸の一部を切除した事故を受け、被害者の夫がコンポンスプー州の私立病院を刑事告訴した。
11月2日、工場労働者であるS.S.O.さん(22)は、Doeum Angkorng産科クリニックで子宮内死亡した5ヶ月の胎児を取り除く手術を受け、下腸に酷い損傷を負った。
予備調査の結果、医師免許を持つUng Thearin助産師がO.さんの手術を行ったが、同助産師は中絶手術の訓練を受けたことがないことが判明した。
O.さんは現在プノンペンのカルメット病院で経過観察中であるが、予断を許さない状態が続いているという。
カンボジア保健省は捜査のため、Doeum Angkorng産科クリニックの一時閉鎖措置を講じている。
O.さんの夫は1日にカルメット病院でラジオ・フリー・アジア(RFA)の取材に応じ、妻の医療事故で刑事告訴を行うとともに、正義をもたらすために裁判所と関連機関の支援を求め、治療費を支払うために赤十字社から支援を受けていることを明らかにした。
マム・ブンヘン保健相は1日の声明で、Doeum Angkorng産科クリニックが訓練を受けていない助産師に中絶手術を許可したことは無謀な行為であり、法律に従って医療事故に向き合わなければならないと述べるとともに、Ung Thearin助産師の免許を2年間停止したことを発表した。
同助産師は捜査に協力しておらず、現在当局から逃亡しているという。
同保健相は全ての私立診療所などの調査を命じ、「違法に中絶手術を行なっていることが判明したものは相応の処罰を受ける」としている。
世界銀行の最新の数字によると、カンボジアの妊産婦死亡率は2017年に10万人の出生に対して160人となり、2016年から4.76%減少した。
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