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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジア上院議長のフン・セン氏は12月4日、2023年に同国で開催された東南アジア競技大会(SEA Games)の資金調達を巡るタイの一部SNS上の批判に対し、「大会運営費はすべてカンボジア自身が負担した」と強調するとともに、強い口調で反論した。
この発言は、同氏のフェイスブック上で発表された声明によるもので、SEAゲームの閉会式映像がSNS上で拡散される中、一部のタイ人ユーザーが「中国の資金で大会を開催した」との主張を展開し、カンボジアを軽視するような発言を行ったことに対するものである。
フン・セン氏は、こうした主張について「事実無根の侮辱であり、カンボジアと中国の双方を傷つけるものだ」と非難した。
同氏は、モロドク・テチョ国立競技場の建設については中国の習近平国家主席の支援を受けたことを認めつつも、大会そのものの運営費に関しては外国からの資金提供は一切なかったと説明した。
カンボジア政府は2018年から2022年にかけて年間約1000万ドルを積み立て、さらに2023年予算から1億5000万ドルを追加計上した。そのうち実際に使用されたのは1億1800万ドルであったと明かした。
また、大会期間中、カンボジア政府はASEAN諸国との連帯を重視し、外国人選手に対する宿泊費や食費を全額負担した。パラ大会や選手への賞金を含めた総支出はおよそ1億3000万ドルに達したという。
フン・セン氏は、「カンボジアは資源こそ乏しいが、志は貧しくない」と述べ、他国との比較や対立ではなく、自国の課題に目を向けるべきであるとして、2025年大会の開催を控えるタイ側に冷静な対応を求めた。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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