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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジア政府は12月7日、同国で初となる「民間航空デー」を開催し、航空業の安全性、持続可能な輸送手段としての役割、さらには経済発展への貢献を強調した。
式典はプノンペン旧国際空港で執り行われ、国家民間航空事務局(SSCA)のマオ・ハヴァンナル長官が出席した。
このイベントは、1944年のシカゴ条約の締結を記念する国際民間航空機関(ICAO)の「世界民間航空デー」に合わせたものであり、テーマは「持続可能な経済・観光・社会・文化の発展における民間航空の役割」とされた。
航空関連の展示や啓発活動に加え、旧滑走路を活用した5kmのファンランも実施され、一般市民の参加を通じて航空分野への理解と関心を深める機会となった。
フン・マネット首相は祝辞の中で、航空業が国家経済において戦略的な役割を果たしていると述べ、航空サービスの質の向上や新空港インフラの整備が、国際観光客の誘致や対外投資の促進に不可欠であると強調した。
近年では、11億ドル規模のシェムリアップ=アンコール国際空港、23億ドルのテチョ国際空港、そして2億ドル規模のダーラ・サコール国際空港の建設が進行中であり、空港網の強化が国家の成長戦略の一翼を担っている。
また、国家民間航空事務局によれば、今回のイベント開催は、2025年4月に策定された「国家航空輸送政策2025-2035」の一環であり、2035年までに年間旅客2500万人、貨物20万5000トンの輸送を目標としている。
同政策は、民間航空の持続的発展と国際競争力の強化を図る長期ビジョンに基づくものである。
公式統計によると、2025年1月から10月までの期間において、カンボジアの国際空港を利用した旅客数は570万人に達しており、前年同期比で14%の増加を記録している。
これらの数字は、同国の航空業が着実に回復と成長を遂げつつあることを示しており、今後のさらなる発展への期待が高まっている。
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