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<写真:Khmer Times>
シンガポールのASEAN+3マクロ経済リサーチオフィス(AMRO)が発表したASEAN+3見通しによると、2023年のカンボジアにおける観光業と住宅産業が回復の兆しを見せている。
AMROのチーフエコノミストであるHoe Ee Khor氏は、カンボジアの主要産業である衣料品部門が前年よりも悪化する可能性が高いと予想する一方で、同国の観光産業や住宅産業が回復の兆しを見せており、衣料品部門の落ち込みを相殺する可能性が高いと予想する。
カンボジアでは中国の渡航制限解除によって観光業が盛り上がりはじめており、新型コロナウイルスの影響で落ち込みを見せていた住宅産業の回復も期待されている。
中国人観光市場の再開はASEAN地域の成長を後押しするものであり、欧米が不況に見舞われる中での中国経済再開は絶好のタイミングとなった。
Hoe Ee Khor氏によると、カンボジアでは衣料品以外の製造業が回復してきており、今後は投資が増加する見込みである。
2023年は自転車や履物産業が好調に推移する可能性が高く、全体的にカンボジアの成長は楽観的な見通しとなっている。
また、AMROが1月に発表した報告によると、ASEAN周辺では昨年第2四半期〜第4四半期までに大半の経済国が渡航制限を解除し、旅行・観光業の成長が加速している。
中国のゼロ・コロナ政策解除に伴って一部の国が新型コロナウイルス検査や検温といった措置を再導入したが、規制は比較的穏やかなものであり、観光活動は増加傾向にある。
また、カンボジアのインフレ率は、昨年予測の5.3%から3%まで下がることが予想されている。
AMROはASEAN+3地域の短期成長率見通しも下方修正しており、1月に発表した最新の予測では10月の3.7%から3.3%まで引き下げている。
この下方修正の主な理由は中国の大幅な成長鈍化をはじめとして、日本と韓国を含む+3地域の経済が引き続き低迷しているためである。
一方で、好調な内需に支えられたASEAN地域の成長率は5.6%に上方修正されている。
また、ASEANインフレ率は昨年の6.3%から2023年には4.5%に低下すると予想されている。
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