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<写真:Khmer Times>
カンボジアの「2022-2040年電力開発基本計画」によると、新しい発電所の開発と送電網拡張のため、2040年までの期間で約90億ドル(約1兆1843億円)の投資が必要である。
この投資額のうち25億ドル(約3289億1750万円)以上は2022年〜2025年の間に承認されており、残りの65億ドル(約8551億6925万円)はメコン川に建設するプロジェクトを除く水力発電ダムと太陽光発電プロジェクト、電力蓄電装置、天然ガス火力発電所、バイオマス発電所といった再生可能エネルギーへの投資であるという。
カンボジア政府は同国の電力需要が2025年に240億kWh、2030年に360億kWh、2035年に500億kWh、2040年に660億kWhに増加すると予測している。
同国では2022年末時点で総発電量が2021年末の3990MWから4495MWに増加し、2022年の消費電力量は2021年の130億9700万kWhから154億5500万kWhへと増加した。
国内では過去10年間で電力需要が大幅に増加し、2012年の508MWであった電力需要が2021年には2026MWとなり、年平均19%の伸び率となった。
2022年時点の電力供給範囲は電力インフラの急速な拡大により、2010年末の総村数34%から98.27%に増加している。
同計画によると、カンボジアは2019年までに承認された石炭火力発電プロジェクトを除いて新たな石炭火力発電所は追加せず、気候変動への対応に向けたクリーンエネルギーへの投資を奨励する。
現在、再生可能エネルギーは同国における発電設備容量の62%以上を占めている。
再生可能エネルギーは水力や太陽光、バイオマスといった資源を利用するエネルギーであり、同国では再生可能エネルギーの大半が水力発電によるものである。
フンセン首相は最近、カンボジア政府が再生可能エネルギーの投資を優先することを明らかにしており、「水力発電、太陽光発電、風力発電は国内における発電で最良の選択肢である」と発言していた。
電力は日常的な消費の必需品であるだけではなく、急成長する同国の経済にとって主要な産業需要でもある。
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