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<写真:The Phnom Penh Post>
大手食品加工企業リリー・フード・インダストリー社のKeo Mom会長によると、日本では農産物輸入が急増するとともにカンボジア産果物への関心が高まっており、種類豊富な果物栽培が可能な恵まれた条件を持つカンボジア企業に、市場の一角を占める大きなチャンスが訪れている。
2022年に日本の農産物輸入額は702億ドル(約9兆3703億円)に達し、そのうち146億ドル(約1兆9488億円)が米国からの輸入であった。この輸入額は2019年と比較して16.4%増加し、2011年と2012年の記録的な農産物輸入を上回っている。
同会長は2日、プノンペンポストに対して「カンボジアの果物や野菜は一般的に品質や味、香りが良好であり、加工能力を向上させることで、高品質な加工品への需要が急増している日本市場への輸出を可能とする」として、候補としてリュウガン(学名:Dimocarpus longan)を挙げた。
リュウガンはアジア原産の熱帯常緑樹で、ライチやランブータンと同じムクロジ科に属し、白身の食用果実を実らせる。
ベトナム国営メディアは今年初め、ベトナム産リュウガンが高価格であっても日本市場での売れ行きが良く、地元の生産者にとって大きなチャンスであると報道していた。
ベトナム青果協会(ビナフルーツ)のダン・フック・グエン事務局長によると、日本への正式輸出が許可されているベトナム産生鮮果物は、ドラゴンフルーツとマンゴー、ライチ、リュウガンの4つである。
カンボジア商業省は3月31日、日本アセアンセンター(AJC)と共同で日本市場向けにカンボジアのドライフルーツやその他の農産品の輸出に関するワークショップを開催し、同省や日本貿易振興機構(JETRO)、農産物加工部門の代表者が参加した。
同省貿易促進総局のKao Kosal局長はワークショップの開会式で、同省がカンボジア産ドライフルーツや農産物の日本に向けた輸出促進の取り組みを行なっていることを明らかにした。
閉会式では、AJCの平林国彦事務総長がカンボジアの豊かな農業を振り返り「優れた味と独特の香りを持つマンゴーとカシューナッツ、コショウに大きな可能性を感じている」と述べた。
カンボジアは繊維や建設、観光、農業において持続可能性や繁栄、健康、安全、品質に重点を置いて急速に発展しており、日本との二国間貿易額は2022年に前年比26%増の3213億円に達している。
カンボジアから日本への輸出額は前年比32%増の2540億円、輸入額は前年比6%増の673億円であった。また、貿易収支は1868億円の黒字となり、黒字幅は前年の1280億円から拡大している。
日本はカンボジアにとって米国、ベトナム、中国本土に次ぐ第4位の輸出相手国であり、中国本土、ベトナム、タイ、シンガポール、スイス、台湾、インドネシアに次ぐ第8位の輸入相手国である。
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