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<写真:Khmer Times>
カンボジア国立銀行(NBC)は同国内の様々な場所でリエルの使用を増加させるための措置を一貫して講じており、日常生活における社会の様々な部門でのリエルの使用に心強い兆しが見られるという。
世界経済は新型コロナウイルスの影響から一時回復の兆しを見せたが、米国や欧州といった複数の先進国が景気後退の危機に直面し、インフレ率の上昇が懸念されている。
経済成長を輸出収入に依存してきたカンボジアは今年、特に欧州諸国への衣料品輸出の後退に直面する可能性が高い。
しかし、カンボジアのような輸出依存国にとってドル高にはメリットとデメリットがある。
経済財務省は2023年の経済成長率が5.6%で緩やかに拡大し、衣料品部門をはじめとする輸出部門は、特にEU市場における外需の減少によって5.5%の成長へ鈍化すると予想している。
非衣料品部門は家具や太陽電池、電子部品といった一部の輸出品、食品や飲料製品などの内需向け製品に支えられ、11.7%の成長が見込まれる。
2023年の消費者物価上昇率は3.2%、食品の消費者物価指数(CPI)は3.3%上昇するが、輸送CPIは世界的なエネルギー価格の下落に伴って-3.8%の下落が見込まれている。
NBCは2023年の政府介入の継続的な実施が、社会経済の安定や今年の成長を支える上で重要な役割を果たすと指摘する。
同行が2022年11月に発表した「経済・金融統計」によると、2022年11月のヘッドライン消費者物価上昇率は前月より加速し、リエルはドルに対して上昇した。
また、同行は不利な地政学的状況や原油・食料価格の上昇にも関わらず、カンボジアのインフレ率は管理可能なレベルに維持できると楽観視している。
ドルに対するリエルの上昇は有利になる可能性があり、一部の専門家は為替レートの安定性が人々の購買力を高め、インフレ上昇の影響を軽減する可能性があると指摘する。
NBCによると、2022年11月の為替レート(買い値)は1ドルあたり4110リエルで、10月より0.6%上昇した。
マネーサプライは2022年11月のM2が169兆8649億リエル(約5兆5926億円)で、10月と比較して0.01%減とわずかに減少したという。
M2の主な構成要素を見ると、譲渡性預金が3.2%減少し、預金取扱法人外の通貨が2.1%、その他の預金が0.5%増加した。
2022年11月の銀行部門の預金と貸付金の金利は、リエル建て預金の加重平均金利が0.03%増の0.89%となり、ドル建て預金は0.11%減の0.49%となった。
貸付金の加重平均金利については、リエル建てが0.57%減の10.89%となり、米ドル建ては0.2%減少している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。