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<写真:Khmer Times>
就労目的でタイへ不法入国するカンボジア人の逮捕者数が今年1月〜4月期に大幅な増加を見せており、労働職業訓練省が深い懸念を示している。
カンボジア人がタイへ不法入国した場合、カンボジア関連機関が介入しなければ、不法入国者はタイ当局によって厳しく罰せられる可能性がある。
同省のHeng Sour報道官によると、毎月1万人以上がタイに合法的な出稼ぎに出ており、同省は労働ビザや就労ビザが不可欠であることを労働者に伝えている。
しかし、定期的にタイに不法入国するカンボジア人も確認されているという。
カンボジアのNPO法人であるCENTRALが3日に発表した報告書によると、就労目的でタイに不法入国したカンボジア人逮捕者数は今年1月〜4月期で大幅に増加し、女性700人以上と子供60人以上を含む1297人が逮捕されている。
また、クメール正月を終えて仕事へ戻る際に逮捕されたカンボジア人労働者は800人以上に上り、多くの労働者が狭い建物の中で拘束されているという。
逮捕や拘留によって基本的な権利や自由が侵害されているだけではなく、収入不足や債務増加、精神衛生への影響によって経済や家族にも悪影響を及ぼす。
CENTRALのDy The Hoya氏によると、カンボジア人出稼ぎ労働者は1年間に20億ドル(約2690億8300万円)以上の送金を行い、国家の発展に大きく貢献している。
同氏は拘束された労働者の解放に向けて政府と管轄当局が介入し、タイ側と解決策を見つけることを要望するとともに、政府がカンボジア人労働者の就労目的渡航時における安全確保の権利を守るように要請した。
また、同氏はカンボジア政府が法的地位を喪失あるいは法的文書を持たないカンボジア人労働者の合法化を促進し、法律と人権の原則に従って不本意な逮捕から保護する必要があると指摘している。
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