フン・マネット氏の初外遊、中国を選定か

フン・マネット氏の初外遊、中国を選定か
2023年08月16日 14時05分 公開
フン・マネット氏の初外遊、中国を選定か

<写真:Khmer Times>

 

次期首相に任命されたフン・マネット氏の初となる外遊の目的地として、中国が選定される可能性が浮上している。

 

現在、同氏の中国公式訪問が少なくとも2回行われることが検討されており、目的地の選定には経済的要因や時期の問題であるといった様々な憶測が飛び交っているという。

 

先週、中国の王毅外相が2日間にわたってプノンペンを訪問した際、同外相と会談を行ったフン・マネット氏は、10月に北京で行われる「一帯一路構想(BRI)」10周年記念式典への招待を受けた。

 

また、同外相とプラック・ソコン副首相兼外務国際協力大臣は、南寧市で開催される予定の中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)博覧会と中国・ASEANビジネス投資サミット、第3回「一帯一路」イニシアティブフォーラムへのフン・マネット氏の参加についても協議した。

 

次期首相に任命されているフン・マネット氏は、8月22日に首相に就任し、新政権をスタートさせる。

 

アジアン・ビジョン・インスティテュート(AVI)のThong Mengdavid氏は、「中国とカンボジアの二国間関係の強化、経済・貿易活動の促進、党と党の関係の強化という共通の目標・目的を共有していることは驚くことでは無い」と述べ、フン・マネット氏は中国からの観光客や投資家の増加、農業協力など、交流をさらに推進するとの見解を示した。

 

Mengdavid氏は中国との協力を深化・拡大する一方で、フン・マネット氏と新たに任命された閣僚らは西側諸国間の緊張や誤解を緩和するような和解政策にも重点を置くと予想している。

 

また、カンボジア王立アカデミー・国際関係研究所のKin Phea所長は、フン・マネット氏の今度の訪問は、中国が同氏を招待した最初の国であることから、「適切なタイミング」の問題であると指摘する。

 

カンボジア人民党(CPP)のSok Eysan報道官によると、新政府の外交政策は党が定めた政府の方針に基づき、現在の政策が継続されることを明らかにした。

 

新政権は党の政治綱領を実現する責任があり、中国だけではなく全ての投資家を歓迎する立場を維持するという。

 

フンセン首相は退任後もCPP総裁としての役割を継続する予定で、上院選後の上院議長への就任や、シハモニ国王不在時の「国家元首代行」としての役割も果たすことが予想されている。

 

当時カンボジア王国陸軍(RCA)司令官だったフン・マネット氏は、2月に父親であるフンセン首相に同行して北京を訪れ、習近平主席との会談に出席した。

 

中国との関係強化は、フン・マネット氏の指揮の下、更に進展するとの見解が示されており、カンボジアの対中政策はより一層戦略的で強固なものとなるであろうとの見方が示されている。

 

 

 

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