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<写真:Khmer Times>
ワンダーズ・オブ・ザ・メコンのチームが昨年捕獲し、タグを付けてメコン川に戻した300kgの巨大淡水エイ(愛称:ボラミー)が世界最大の淡水魚としてギネス世界記録に認定された。
ワンダーズ・オブ・ザ・メコンが発表した声明によると、ボラミーを放流して以来、同団体は音響タグシステムを通じて情報を収集し、絶滅危惧種であるアカエイ保護に役立てている。
また、同声明には「幅13フィート(約3.96m)のエイは現在、自由に泳いでいる」とも記されていた。
世界自然保護基金(WWF)のカンボジア担当ディレクターであるSeng Teak氏は「この巨大エイはカンボジアの誇りであり、遺産の生きた見本である」と述べた。
中国からベトナムを経てカンボジアに流入するメコン川の調査によると、ストゥンレン州とクラチエ州の水域はアカエイにとって最良の避難場所となっているという。
この2州を流れる100kmのメコン川の区間には、アジアオオコノハズガメ、メコンオオナマズ、オオグソクムシなど、さまざまな淡水魚が生息している。
Teak氏はメコン川に巨大な動物がたくさん存在していることを誇りに思うと述べ、これらの生き物を保護するためにあらゆる努力をする必要があることを強調した。
淡水魚とは一生を淡水で過ごす魚のことを指し、クロマグロやカジキのような巨大な海洋種や、オオチョウザメのような淡水と海水を行き来する魚とは異なる。
ギネスブックには「2022年6月13日、カンボジアのメコン川で300kgのメスの巨大淡水エイ(Urogymnus polylepis)が採集された」という情報が掲載されている。
米国とカンボジアの「ワンダーズ・オブ・ザ・メコン」の科学者によって評価されたこのエイの円盤の幅は2.2m、尾を含めた全長は3.98mであり、地元では満月を意味する「ボラミー」と呼ばれているという。
TVシリーズ『モンスターフィッシュ』のプレゼンターであり、「ワンダーズ・オブ・ザ・メコン」の監督でもあるゼブ・ホーガン氏は「これは驚くべき発見であり、この種に関連する謎や、この種が生息する信じられないような川の流れをより深く理解するための努力を正当化するものである」とコメントしている。
ボラミーはストゥンレン州 Siem Bok郡Koh Preahコミューンで発見された。
ワシントン・ポスト紙の報道によれば、ボラミーは2005年にタイ北部で発見された293kgのナマズという記録を上回るものであり、絶滅危機に瀕している大型の淡水魚が再び繁栄することへの希望を刷新するものとなった。
淡水魚を記録しているワンダーズ・オブ・ザ・メコンのメンバーであるチア・セリア氏によると、6月13日の夕方にある漁師がボラミーを捕獲した。その翌朝に同団体は漁師から連絡を受け、エイの体重を計った後に川へ放流した。
このエイが捕獲される以前、地元の人々は研究者らに夜に水面下で大きな「黒い影」が見えると話していたという。
WWFによれば、全淡水魚種の約3分の1が絶滅の危機に瀕している。
1970年から体重30kg以上の淡水魚の個体数は94%減少しており、2020年だけでもチャイニーズパドルフィッシュを含む16種が絶滅したと宣言された。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。