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<写真:Khmer Times>
カンボジアのフン・マネット首相は28日から31日までの日程で日本を公式訪問する。今回の訪日は日本の岸田文雄首相の招待によるものであり、東京で開催される「第30回アジアの未来」国際会議に出席し、基調講演を行う予定である。
カンボジアと日本の経済関係は近年強化されており、2025年1月から4月にかけての両国間の貿易総額は8億3228万ドルに達した。これは前年同期比で29%の増加にあたる。
カンボジアから日本への輸出は5億2349万ドルで19.8%の増加、日本からの輸入は3億879万ドルで50.6%の大幅な伸びを示している。
カンボジアの対日輸出品目としては、衣料品、履物、家具、革製品、化粧品などが中心であり、日本からは機械類、車両、電子機器、プラスチック製品などが輸入されている。
訪日中には福岡や長野に在住するカンボジア人労働者や留学生との交流も予定されており、経済関係のみならず人的つながりの強化にも重点が置かれている。
一方、カンボジア王立アカデミーの政策アナリストであるスーン・サム氏は、日本市場での競争力を高めるためには、輸出手続きの簡素化と品質基準の厳守が不可欠であると指摘する。
特に農産品については、ベトナムやタイといった近隣国との競争が激化しているため、輸送コストの削減や手続きの効率化が重要となる。
日本はカンボジアにとって米国および欧州に次ぐ主要な輸出先ではないが、雇用の創出や産業の多角化を進める上で戦略的に重要な市場と位置づけられている。
今回の首相訪日によりさらなる市場開拓と経済協力の深化が期待される。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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