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<写真:Khmer Times>
カンボジア保健省は、2025年末までにマラリア症例ゼロの達成を目指し、全国規模での一斉投薬(MDA)キャンペーンを開始した。
初動はストゥントレン州シェムパン郡で実施され、今後、全国へと段階的に展開される予定である。
同国の寄生虫・昆虫・マラリア対策国家センター(CNM)によれば、カンボジアはこれまでに、アルテミシニン耐性マラリアの拡大阻止(2015年達成)、マラリアによる死亡者ゼロ(2018年達成)、熱帯熱マラリア(Plasmodium falciparum)の排除(2024年達成)といった、段階的な公衆衛生目標を着実に達成してきた。
現在、全型マラリアの症例数は過去最低水準にあり、マラリア撲滅が現実的な目標として視野に入っている。
一斉投薬キャンペーンの成功には、地域住民の積極的な参加が不可欠である。
そのため保健当局は、村単位での啓発活動に力を入れており、投薬前後の健康状態の把握や、実施率および未実施理由の記録を徹底している。
保健省顧問のオウン・ソヴァン氏は「この取り組みは予防措置であり、感染拡大を防ぐためには住民一人ひとりの協力が不可欠である」と述べ、地域全体での取り組みの重要性を強調した。
CNMの報告によると、2024年に国内で確認されたマラリア症例は312件であり、死亡例はゼロであった。これは前年の1384件から約76%の大幅減少である。
ストゥントレン州は依然として症例数が多い地域とされており、州知事のサー・ソプトラ氏は「保健当局だけでは撲滅は不可能であり、地域住民の協力が不可欠である」と述べ、広範な協力体制の構築を呼びかけた。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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