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<写真:Khmer Times>
日本政府はカンボジアにおける体育教師の養成および青少年教育支援を目的とする2つのプロジェクトに対し、総額118万ドルを超える無償資金協力を実施することとなった。
本支援は日本のNGOによる無償資金協力の枠組みに基づいて行われたものであり、在カンボジア日本国大使館において契約調印式が執り行われ、植野篤志駐カンボジア大使が出席した。
支援対象の1つである非営利団体ハーツ・オブ・ゴールド(HoG)には、体育教育に特化した四年制大学レベルの教員養成プログラム構築を目的として、61万8086ドルが供与される。
対象機関はカンボジア国立体育・スポーツ教育研究所であり、ICTの導入による管理体制の強化、図書館サービスの充実、国際連携の推進、内部評価制度の整備などが主要な取り組みとして挙げられる。
もう一方の支援先である国境なき子どもたち(KnK)には、バンテイメンチェイ州における生涯学習センター(LLLC)の拡充を目的として、56万4572ドルが供与される。
プロジェクトは3年目を迎え、新たに2つのセンターを建設する予定である。
これにより就労が困難である若者や学業を中途で離脱した若者に対し、教育および職業訓練の機会が提供される見込みである。
この無償資金協力制度は2002年に開始されて以降、カンボジアにおいて160件を超えるプロジェクトに対し、総額およそ6000万ドルが供与されてきた。
支援対象分野は初等教育、保健、農業、地雷除去など多岐にわたる。
植野大使は「教育や職業訓練の分野のみならず、貧困削減、インフラ整備、環境を含む社会開発全般においても支援が必要である」と述べ、日本の国際協力NGOとの連携を通じた継続的な支援の意義を強調した。
KnKのスレイ・サカン現地代表も「今回の支援は地域社会との協働による持続可能な活動に向けた大きな一歩である」と述べ、日カンボジア間の協力を一層深化させていく意向を示した。
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