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<写真:Khmer Times>
カンボジアと中国の二国間貿易が拡大しており、カンボジア税関総局の統計によれば、2025年1〜4月の両国間の貿易総額は前年同期比27%増の56億9000万ドルとなった。
このうち中国からの輸入額は30.5%増の52億1000万ドルに達し、輸出額は1.7%減の4億7863万ドルにとどまった。これにより、カンボジアの対中貿易赤字は一段と拡大している。
中国はカンボジアにとって最大の貿易相手国の1つであり、消費財、原材料、産業機器の主要な供給国でもある。
カンボジア中国商業協会副会長のロー・ヴィチェット氏は、同国が低コストの生産拠点として投資先としての魅力を維持している一方で、輸出品の多くが輸入原材料に依存している現状に対して懸念を示している。
ヴィチェット氏は繊維、ファスナー、ボタン、革素材など基礎的な原材料の国内生産体制の強化を提言しており、これにより対中依存の緩和と貿易収支の改善が見込まれるとしている。
また、農産品輸出の拡大も重要課題である。現在、中国向けの主要農産品は米、カシューナッツ、キャッサバ、魚類などに限られている。
農業の競争力向上が輸出の多様化および経済の安定化に資するとみられる。
貿易拡大の背景には、2022年に発効したカンボジア・中国自由貿易協定(CCFTA)および東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の下での経済連携の深化がある。
商業省のペン・ソヴィチェア報道官は、両国の関係が経済成長、投資、貿易、インフラ発展において戦略的に機能していると述べている。
政府は国産ブランドの育成と品質向上にも力を入れており、国内産業の競争力強化と外資誘致の両立を図っている。
今後は完成品の輸出比率を高め、国際的なバリューチェーン内での地位向上を目指す方針である。
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