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<写真:Khmer Times>
カンボジア税関総局によれば、2025年第1四半期におけるカンボジアと中国の貿易総額は40億6000万ドルに達し、前年同期比で26.7%の増加となった。
このうち、カンボジアからの輸出は3億4819万ドルであり、前年から4.9%減少した。一方、中国からの輸入は37億2000万ドルに上り、30.8%の大幅な伸びを記録した。
カンボジア商業省のペン・ソヴィチェート報道官は、先週開催された「新たな文脈におけるカンボジア・中国関係」フォーラムにおいて、両国の関係が経済成長、投資、貿易、インフラ整備において多大な貢献を果たしていると述べた。
特に、カンボジア・中国自由貿易協定(CCFTA)の着実な履行が、両国間の貿易拡大を後押ししていると評価された。
カンボジアの対中輸出品は、米、カシューナッツ、キャッサバ、魚介類などの農産品が中心である。
政府はこれら原材料の加工を推進し、製品の付加価値を高めることで輸出競争力の強化を図っている。
また、国産ブランドや地場産品の振興を通じて、地域および国際市場への進出を目指すとともに、対外からの投資誘致にも力を入れている。
一方、カンボジア中国商業協会の副会長であるロール・ヴィチェット氏は、中国との貿易においてカンボジアが恒常的な貿易赤字を抱えている実情に触れた。
安価な生産コストを強みにしているが、依然として原材料の輸入依存が課題であると指摘した。
特に、衣料品、履物、バッグ類の輸出拡大に伴い、布地やボタン、ジッパーなどの部材輸入が増加しているという。
ヴィチェット氏は、経済の安定と自立を実現するためには、原材料の国内生産体制を整備することが不可欠であると強調した。
さらに、複雑化する国際貿易環境に柔軟に対応するため、代替となる輸出入ルートの開拓が重要であるとの認識を示した。
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