中国・カンボジア貿易、第1四半期に過去最高を記録

中国・カンボジア貿易、第1四半期に過去最高を記録
2025年04月21日(月)00時00分 公開
中国・カンボジア貿易、第1四半期に過去最高を記録

<写真:Khmer Times>

 

中国中央テレビ(CCTV)の報道によれば、2025年第1四半期における中国とカンボジアの貿易額は3333億元(約453億ドル)に達し、前年同期比で13.1%の増加となった。これにより、6四半期連続の成長を記録し、中国の対ASEAN貿易全体の伸び率を6ポイント上回った。

 

特に農産物分野において顕著な伸びが見られた。中国によるカンボジア産農産物の輸入額は9億8000万元に達し、前年同期比で12.2%の増加となった。これは、カンボジアからの輸入全体の25.9%を占めている。

 

中でもキャッサバチップは前年同期比で879.7%増、ココアパウダーは133.6%増と大幅な伸びを示した。一方、中国からカンボジアへの農産物輸出も堅調であり、61.9%増の6億4000万元となった。

 

自動車関連分野においても、中国からの輸出が大きく拡大した。中国製自動車の輸出額は8億4000万元で、前年同期比183.7%の増加を記録した。リチウム電池の輸出額は1億元であり、前年同期比465.7%増と飛躍的な成長を遂げた。

 

また、タイヤの原料となるカンボジア産天然ゴムの輸入も約4倍に増加し、両国間における産業協力の深化が明らかとなった。

 

繊維製品の分野でも安定した成長が見られており、中国からカンボジアへの織物輸出は7四半期連続で増加している。

 

上海国際問題研究院の周士新・外交政策研究所長は、カンボジアが農業中心の経済から軽工業への産業転換を進めていることにより、両国の経済的補完性が高まっていると指摘した。

 

また、自由貿易協定(FTA)および地域的な包括的経済連携(RCEP)の枠組みが、両国の貿易拡大を後押ししていることも強調された。

 

さらに、中国人民銀行の報告によれば、2025年第1四半期における人民元建ての越境取引額は5億元に達し、前年同期比で45%増加した。このうち、貨物取引は1.3億元で23%の増加となった。

 

2024年における人民元建ての貿易決済総額は200億元に倍増し、そのうち9%が貨物取引であった。人民元の役割が拡大する背景には、両国間における現地通貨政策の進展があるとされている。

 

 

 

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