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
<写真:Khmer Times>
日本政府はカンボジアの消防および医療インフラの強化を目的に、草の根・人間の安全保障無償資金協力(KUSANONE)枠組みを通じて46万2003ドルの資金援助を行うことを決定した。
署名式は19日、在カンボジア日本大使館にて植野篤志大使と受益団体代表者との間で行われた。
今回の資金はプノンペン首都圏における緊急対応および医療サービスの向上を目指す3つの主要プロジェクトに充てられる。
特にプノンペン都庁には、消防・救助活動の強化を図るため、2件の助成が行われる。
最初のプロジェクトでは8万3672ドルを投じて、カンボジア初の「煙排出車両」を調達する。
この車両は日本の消防庁(FDMA)から提供され、大規模火災時に建物内の煙を排出することで消防活動の効率化を図るものである。
これによりプノンペンに住む約280万人の防災対策が強化される。
2つ目のプロジェクトでは15万4376ドルを投じて、救助車両と40mのはしご車が導入される。
これらはプノンペンで初めて導入される設備であり、複雑な救助活動や高層ビル火災への対応力を高めることが期待されている。
これにより住民および訪問者の安全性が向上する見通しである。
3つ目のプロジェクトはプレア・アング・ドゥオン病院の耳鼻咽喉科手術用の先端医療機器の導入に22万3955ドルを充てる。
内視鏡カメラ・モニター、専門用鉗子、ドリル・シェーバーセットが調達され、年間約3万2000人の患者、特に1400人の低所得者層が恩恵を受けると見込まれている。
日本のKUSANONEプログラムは1991年以降、カンボジアの開発支援を継続しており、これまでに7100万ドル以上の援助を行っている。
同プログラムは、貧困などによる脆弱性の解消と地域社会の自立促進を目的としている。今回の支援を通じて、日本とカンボジアの友好関係は一層強化される見通しである。
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