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<写真:CNN>
世界的なワイルドキャット保護団体であるPantheraの報告によると、カンボジアではインドシナヒョウが絶滅の危機に瀕している。
同団体の活動家たちは2009年〜2019年に掛けて、同国の東部平原地帯にある保護区2つに数百台のカメラを設置したが、インドシナヒョウはわずか35頭しか見つからなかった。
また、2021年に再観測を行った際には1頭も確認されていない。
オックスフォード大学とPantheraが共同で作成した『Biological Conservation』誌に掲載された報告書によると、インドシナヒョウは次世代の繁殖が不可能であると結論づけられている。
インドシナヒョウはカンボジアやラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、中国南西部の一部といったインドシナ全域に生息していたが、現在は生息領域のほぼ全てが人間の侵食によって消滅した。
調査期間の10年でカンボジアにおける人間の活動は20倍に急増し、致命的な罠にかかる可能性が1000倍に高まったという。
同種の生息地域での密猟は同国の中流階級や上流階級が珍味やステータスシンボルと見なす野生肉への高い需要が原動力となっている。
また、グローバル・フォレスト・ウォッチによれば、同国は1970年代以降、森林伐採の割合が最も高い国の1つであり、2001年〜2018年の間に保護区内の約55万7000haの樹木が失われたと推定される。
国境なき記者団によると、カンボジアの森林を守るために活動家たちがしばしば命を危険にさらしており、2022年にはカンボジア南部で大規模な森林伐採を取材していた5人のジャーナリストが暴力的に逮捕された。
資金不足のためインドシナヒョウを対象とした統合的な保護活動は存在しない。カンボジアでインドシナヒョウが絶滅することを防ぐためには、国際社会が迅速に資源を投入する必要がある。
密猟者を罰するだけでは野生動物の損失に終止符を打つには不十分であり、研究者たちは狩猟肉の消費を積極的に減らす全国的な取り組みを呼び掛けている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。