相次ぐ労働詐欺被害、カンボジア・ラオスで被害者が救出される

相次ぐ労働詐欺被害、カンボジア・ラオスで被害者が救出される
2023年10月02日 13時13分 公開
相次ぐ労働詐欺被害、カンボジア・ラオスで被害者が救出される

<写真:Khmer Times>

 

ココン州での就労のためにタイからオッドーミアンチェイ州の国境に移送されたフィリピン人27人が救出された。

 

また、ラオスでは騙されて働かされていたカンボジア人6人が救出されたことも報告されている。

 

カンボジア内務省の反人身売買・青少年保護局の報告によると、フィリピン人27人はオッドーミアンチェイ州のO’Smach国境検問所で国境警察からパスポートを没収された。

 

9月28日には、暗号通貨詐欺の首謀者と見られる中国人3人とマレーシア人1人が特殊部隊によって逮捕されている。

 

同局は被害者に社会福祉、法的サービス、およびその他の必要な手続きを提供するための調整を行っているという。

 

一方、在ラオス・カンボジア大使館の情報によると、ラオス北部のボーケオ県ではカンボジア人女性6人が警察に救出された。

 

女性らは職場から脱出して在ラオス・カンボジア大使館に連絡し、同大使館はラオス警察と連携して9月30日15時30分に女性らを救出したという。

 

女性6人は全員安全な場所に移送されているが、1人の女性の証言によると、病気のために脱出できなかったカンボジア人男性がまだ拘束されている。

 

カンボジア大使館は、ラオス警察と協力して男性の安全を確保する方針を明らかにした。

 

カンボジア国家人身売買取締委員会(NCCT)のChou Bun Eng常任副委員長によると、カンボジア政府は人身売買、不法拘留、オンライン詐欺などの犯罪への取り組みを継続して強化している。

 

同副委員長は「この種の犯罪はカンボジアだけではなく、近隣諸国でも発生している。効果的な対応のためには、近隣諸国との連携が不可欠である。当局はこの種の犯罪の取り締まりに尽力しており、設けられた制度は良好な成果を上げている」と述べた。

 

カンボジア人権開発協会(ADHOC)のSoeng Senkaruna報道官によると、人身売買はカンボジアの尊厳を傷つけるものであり、取り締まり戦略の拡大が必要である。

 

また、同報道官は最近公開されたカンボジアのオンライン詐欺を描いた中国映画がカンボジアに悪影響をもたらすと指摘し、この問題に真剣に取り組む必要があると主張している。

 

 

 

[© poste-kh.com 2016-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。

ホットニュース

Choose Classified categories