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<写真:Khmer Times>
Lowy Instituteの東南アジア援助マップによると、南東アジア向けに約3800億ドルの国際開発資金が拠出されているが、そのうちカンボジアに割り当てられたのはわずか7%、すなわち271億ドルである。
しかし、国際パートナーが約束した額と実際に支出された額には差があり、カンボジアに対して約束された271億ドルのうち、実際に支出されたのは177億ドルにとどまっている。
さらに、2022年にはカンボジアへの公式開発資金が30%減少し、23億ドルとなった。これは南東アジア全体の広範な地域傾向と一致している。
Lowy Instituteのインド太平洋開発センター副所長であるアレクサンドル・デヤン氏は「東南アジア援助マップは、公式開発資金がカンボジアおよび地域にとって重要であることを示している。カンボジアへの公式開発資金の減少は憂慮すべき状況である」と語った。
国際パートナーはカンボジアへの開発支援を大幅に削減しており、同国の経済は依然として脆弱で、パンデミック前の水準に戻っていない。
2015年から2022年にかけてカンボジアの開発資金の3分の1以上を提供していた中国の支援も、2022年には最低水準にまで低下した。
中国の資金提供は記録的な低水準に達しており、これは地域全体で見られる中国の開発援助の減少傾向と一致している。
かつては東南アジアの半数の国々にとって主要な開発パートナーであった北京も、現在ではマレーシアとラオスに対してのみ地位を保っている。
しかし、東南アジア援助マップによると、インド、日本、韓国などの地域大国が支援を増加させており、カンボジアが伝統的な西側諸国に転換することはないにしても、その開発パートナーの範囲は拡大する可能性があることが示唆されている。
カンボジアは2015年に低中所得国となり、2030年までに上中所得国を目指しているが、依然として多くの課題に直面しており、特に人口1670万人のうち、一人当たりのGDPが1760ドルと、ミャンマーに次いで地域で2番目に低い水準である。
Lowy Instituteによると、カンボジアは1991年の内戦正式終結以来、貧困削減と世界で最も急速な経済成長を遂げているが、それでもなお大きな開発課題に直面しているという。
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