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<写真:Khmer Times>
米国は今年の総選挙が不公正で透明性を欠くとの判断を基に、米国国際開発庁(USAID)を通じてカンボジアに供与していた1800万ドル(約26億7016万円)の援助停止を決定していたが、これを撤回した。
カンボジア外務国際協力省によると、米国は総選挙後のUSAIDを通じた援助を再開するとの決意を明らかにしている。
援助停止の撤回は、フン・マネット首相がニューヨークで行われた第78回国連総会で、ビクトリア・ヌーランド米国務副長官代行との会談を持った直後に公になった。
ヌーランド氏は、フン・マネット氏の首相就任を祝福し、米国はフン・マネット首相やカンボジアの繁栄を期待していると伝えた。
会談の中心は両国の関係強化の方策にあった。
米国からのカンボジア国民の送還に関する問題も議論され、ヌーランド氏は送還の手続きを合理化するようにカンボジア側に要請した。
フン・マネット首相はこれに応え、関係機関が手続きを効果的に進行させることを保証すると述べるとともに、米国に対して健康上の問題を持つカンボジア国民のケアを要請している。
また、同首相はニューヨークで米国やカナダ在住のカンボジア人コミュニティとの会合を持った野党を非難した。
野党は7月の総選挙が不公正で透明性に欠けるものであったとして、米国の援助停止を支持していたという。
フン・マネット首相は代表団を率いて国連総会に参加し、多くの国との関係強化の方法を議論したが、他国からの公式な召喚は受けていないと説明している。
カンボジアの研究機関「Asian Vision Institute(AVI)」のリサーチ・スーパーバイザーであるThong Mengdavid氏によると、フン・マネット首相の訪問が米国との関係強化の契機となる。
同氏は同首相の訪問が成功裏に終わり、米国側にカンボジアの外交方針と両国間の関係強化を約束する姿勢を示すことができたとの見解を示している。
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