カンボジアから違う遺体を搬送、英国人家族が驚愕

カンボジアから違う遺体を搬送、英国人家族が驚愕
2024年08月20日(火)00時00分 公開
カンボジアから違う遺体を搬送、英国人家族が驚愕

<写真:Khmer Times>

 

英国放送協会(BBC)の報道によると、カンボジアで亡くなった39歳の息子の遺体が帰国する際に、イギリスの家族は別人である70歳のカナダ人男性の遺体を受け取り、深いショックを受けたという。

 

ケビン・ナイチンゲール氏(39)は、カンボジアのタケオ州で2024年5月に急逝するまで、同国で10年間生活し、働いていた。家族はカンボジアの葬儀会社に同氏の遺体の送還を依頼したが、約1か月後にイギリス・ノッティンガムシャー州ストレリーに住む母親のモーリーン・トンプソン氏と2人の息子が遺体確認に行った際、70代の男性の遺体であることが判明した。

 

トンプソン氏によれば、ケビン氏の遺体は5月3日に発見されたが、同氏はその2日前に亡くなっていた。カンボジア当局は家族に対し、ケビン氏が自宅で倒れ心臓発作で亡くなったと伝えていた。家族は同氏の遺体をイギリスに戻すために7500ポンドを集めていた。

 

トンプソン氏はBBCに対して「息子であると思って見に行ったとき、全く別人であったので信じられなかった。遺体は70代のカナダ人男性であった」と語った。さらに「ケビンの兄弟であるショーンとパットと一緒に、その場で愕然とし、心に深い傷を負った」と述べた。

 

ケビン氏の父親であるスティーブン・ナイチンゲール氏は「夜通しこの問題の解決に奔走したが、責任の所在が曖昧にされ、誰もが他人を非難するばかりであった。遺体がケビン氏でないことを確認するため、写真を送るように頼まれた時に驚いた」と振り返った。

 

その後、トンプソン氏は「カナダ人男性とケビン氏の年齢差は歴然としており、77歳と39歳を見間違えることなど到底ありえない。亡くなったこと自体が辛いのに、別人の遺体が送られてきたことに恐怖を覚えた」と述べた。

 

その後、家族は6月まで待たされ、ようやくケビン氏の遺体がイギリスに戻されたが、遺体は著しく損傷していた。遺体は遅れて防腐処置が施されたことが明らかになった。

 

ケビン氏の遺体は検視を経て、7月25日にようやく葬儀が行われた。トンプソン氏は、「5月からここまでの時間があまりにも長く、同じことが他の誰にも起きてほしくない」と述べた。

 

問題となったカンボジアの葬儀会社は、遺体送還費用を家族に返金した。ケビン氏はカンボジアで英語教師として働いており、その仕事を心から愛していたとされる。トンプソン氏は「ケビンは『ハンサムな教師』として知られ、現地の人々に愛されていた。同じことが他の誰にも起こらないようにしたい」と話した。

 

 

 

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