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<写真:Khmer Times>
カンボジア政府は国際観光客に対して、9月末からアンコール・ワット寺院における入場チケット購入時の写真および国籍の提示義務を免除することを決定した。
8月27日に「第4回アンコール・エンタープライズ理事会」が開催され、アウン・ポンモニロット副首相兼経済財務大臣が、観光客の利便性向上を目的として、入場時の要件緩和に関する決定を発表した。
観光大臣のソク・ソケン氏をはじめとする各要人も理事会に出席しており、会議では6つの決定が下された。
9月末以降はアンコール遺跡公園のチケット購入時に、写真・国籍・年齢層・性別といった情報の提供が完全に免除される。
3日間及び7日間の入場券に関しては、2024年末まで引き続き写真とIDの提示が必要となるが、これも見直しが予定されている。
寺院への入口を4箇所から1箇所への集約が決定されるとともに、観光客を識別するためのリストバンド型入場券の導入も検討されているという。
また、アンコール・エンタープライズとの協力で、セルフサービス機を用いたカード販売システムやモバイルアプリの開発、電子決済プラットフォームの促進を行うことも決定された。
同副首相は2025年1月1日から施行予定の新しいパス制度に向け、改革案を策定するための作業部会の設立にも同意している。
新しいパス制度では、アンコール遺跡公園内の複数の寺院を1枚のチケットで訪問することが可能となる。
カンボジア観光協会(CATA)のチャイ・シブリン会長によると、現在のアンコール遺跡公園における手続きは煩雑であり、旅行代理店を利用しても観光客にとっての負担が大きい。
そのため、同会長はチェックポイントや規制の削減を政府に要望している。
また、アンコール遺跡公園内での身分証明書確認は、女性観光客に対して不快感を与える場合があるという。
同副首相は他の寺院エリアにおける公衆トイレの整備と衛生状態の改善を要請するとともに、チケット販売の収益徴収効率の強化、観光客への円滑な手続き提供を指示した。
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