アジア開発銀行、カンボジアの新5カ年国家戦略について議論

アジア開発銀行、カンボジアの新5カ年国家戦略について議論
2024年09月30日(月)00時00分 公開
アジア開発銀行、カンボジアの新5カ年国家戦略について議論

<写真:Khmer Times>

 

アジア開発銀行(ADB)は、カンボジア経済財政省およびカンボジア開発資源研究所(CDRI)と提携し、同国向けの新たな5カ年戦略を実行するための一連のパネルディスカッションを開始した。

 

初回のディスカッションは、カンボジアの国民的発展目標とADBの支援を調整し、新たな課題に対処することを目的としている。

 

ADBカンボジア事務所長のジョトサナ・バルマ氏によると、今回発表された5カ年戦略は、カンボジアの繁栄、人々、そして環境に対するADBのパートナーシップを強化するものである。

 

また、同戦略には民間セクターの発展を加速し、気候変動への耐性を強化するための大胆な行動計画が含まれている。

 

さらに、同氏は「ディスカッションは学術機関や研究機関、民間セクター、地方政府リーダー、その他の開発パートナーといった幅広い関係者からの意見を集め、協力を促進する重要なプラットフォームである。計画を共に実施し、国と国民に持続的で有形の成果をもたらしたい」と述べた。

 

バッタンバン州バッタンバン教師教育大学で開催された初回のパネルディスカッションには、政府機関、学術界、民間セクターの代表約100人が参加した。

 

パネルにはバルマ氏のほか、CDRIのエン・ネトラ事務局長やカンボジア国際ビジネス会議所会長のパース・ボルコトキー氏、ADBの東南アジア地域民間セクター開発部門長であるプラティシュ・ハラディ氏などが登壇した。

 

同イベントでは、持続的かつ包摂的な成長を実現するための国家優先課題に焦点が当てられ、民間セクターの知見や新技術を活用してカンボジアの成長を持続させるためのADBの戦略的対応について議論が行われた。

 

また、参加者は活発に質問や意見を交わし、カンボジアの発展の方向性について貴重なフィードバックを提供した。

 

ADBはカンボジアにとって最大の公的開発援助の提供元の1つであり、2019年〜2023年の間には年間平均約3億6000万ドルの貸付を行った。

 

ADBの投資はカンボジアの国家戦略と密接に連携しており、農業や天然資源、地方開発、教育、エネルギー、金融、保健、産業・貿易、公共部門管理、都市インフラなどの主要分野をカバーしている。

 

ADBは1966年に設立され、現在の加盟国68カ国のうち49カ国がアジア太平洋地域に属しており、カンボジアでは国の経済発展において重要な役割を果たしている。

 

 

 

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