オーストラリア紙、テチョ国際空港を称賛

＜写真：khmertimeskh.com＞

カンボジア首都圏の航空インフラが新たな段階へと移行した。国内最大級となるテチョ国際空港（KTI）が正式に開業し、豪紙『シドニー・モーニング・ヘラルド（SMH）』は同空港を「新たなフロンティアを切り開く驚異的な空港」と称賛した。

敷地面積は約2600haに及び、A380クラスを含む大型機の離発着が可能な4Fカテゴリー空港として設計された。

設計は英国の建築設計事務所フォスター＋パートナーズが手がけており、流麗な屋根廊線をはじめ、竹模様のドーム、垂直庭園、屋上緑化、太陽光発電など、カンボジア文化の意匠と先端の空港設計技術を融合させた空間が創出された。

国内外の旅客にとってワウ・ファクターのある施設として高く評価されている。

運営面においても、チェックインから搭乗までの「シームレスな旅客体験」が実現されており、高評価を得ている。

バーやレストランの充実、広々としたラウンジスペースなど、利用者の多様なニーズに応えるサービス設計により、「誘惑力のある空港」として位置づけられた。

テチョ国際空港は、従来の空港の機能を引き継ぎつつ、観光・物流・都市開発のハブとしての役割を強化するものであり、経済成長と国際化を背景とするカンボジア政府にとって重要なインフラ転換点となる可能性が高い。

今後の課題としては、拡張フェーズを通じた年間旅客数の増加対応、地域交通網およびアクセス環境の整備、さらには周辺都市開発との有機的連携が挙げられるが、今回の開業はその実現に向けた確かな第一歩であると評価されている。

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