国際サイバー詐欺拠点を一斉摘発、外国人65人を逮捕

国際サイバー詐欺拠点を一斉摘発、外国人65人を逮捕
2025年10月31日(金)00時00分 公開
国際サイバー詐欺拠点を一斉摘発、外国人65人を逮捕

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジアにおいて、国際的なサイバー詐欺対策を目的とした大規模な摘発が実施され、外国籍の容疑者65人が逮捕された。

 

首都プノンペンおよび沿岸部カンポット州において、10月28日に行われた合同捜査により、詐欺犯罪ネットワークの広がりとその手口が改めて浮き彫りとなった。

 

国家警察の発表によれば、プノンペン市中心部にあるコンドミニアムでは、中国国籍の容疑者7人がロマンス詐欺の運営に関与していた疑いで逮捕された。

 

現場からは、詐欺行為に使用されたとみられる全一体型パソコン5台、CPU2台、モニター2台、携帯電話32台が押収された。

 

容疑者らは、偽のオンライン身分を用いて海外の被害者を標的としていたとされ、捜査当局は予備的な証拠を確保している。

 

一方、カンポット州ボコール市においては、ベトナム国籍の容疑者58人(うち女性15人)が、偽の投資スキームおよび暗号通貨関連詐欺に関与していた疑いで拘束された。

 

捜索対象となった3棟のフラットハウス、ヴィラ、作業室からは、全一体型パソコン63台、CPUタワー2台、モニター3台、携帯電話48台が押収されている。

 

今回の摘発で拘束された容疑者らは、移民局をはじめとする関連当局に移送され、犯罪ネットワークの全容解明および首謀者の特定に向けた捜査が継続されている。

 

国家警察は、本件を「全国規模のキャンペーン」の一環と位置づけており、技術を悪用した詐欺犯罪に対しては例外なく厳正な法的措置を講じると強調している。

 

カンボジアでは近年、オンライン詐欺の温床として多国籍犯罪組織が活動拠点を築いており、国際社会からの監視も厳しさを増している。

 

今回の摘発は、そうした背景の下、政府がサイバー犯罪撲滅に本格的に乗り出している姿勢を明確に示すものとなった。

 

 

 

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