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<写真:Khmer Times>
カンボジア政府(RGC)と日本の金融庁(JFSA)は、銀行監督におけるトランジション・ファイナンスの促進について議論を行った。
この議論は10月2日に東京で開催された第2回アジア高級金融規制当局フォーラムにおいて、カンボジア国立銀行(NBC)のチア・セレイ総裁と、経済財務省(MEF)のメイ・ヴァン国務長官が参加した際に行われた。
セレイ総裁は対話セッションで、カンボジアの視点から銀行監督におけるトランジション・ファイナンスについての説明を行った。
NBCの発表によると、同フォーラムは日本政府が主催し、外国の投資家や資産運用会社が集まり、トランジション・ファイナンスが持続可能な銀行業務への転換を導く上での重要な役割を果たすことを強調するイベントであった。
セレイ総裁はSNSで「持続可能で強靭な金融について意見を交換した」と述べ、ASEAN加盟国およびインドからの代表者も参加したことに触れた。
JFSAのプレスリリースによると、同フォーラムはアジアの金融規制および監督当局間の協力強化と共通の課題に対処するための意見交換を促進することを目的としている。
10月3日には、JFSAの井藤英樹長官と、カンボジア非銀行金融サービス機構(CFSA)を代表するメイ・ヴァン国務長官が、協力に関する書簡を交換した。
これは、JFSAとCFSAが効果的な金融規制および監督の実務を促進するための協力枠組みを築くことを目的としており、グローバル金融パートナーシップセンター(GLOPAC)を通じた対話の継続を含むものとなっている。
GLOPACはJFSAが設立した国際的な協力と連携を促進するためのプラットフォームで、世界各国の規制機関や金融機関が参加しており、対話や情報共有、能力向上が図られている。
マクロ・コンピューティング・ソリューションズのディレクターであるニラジ・グプタ氏によると、RGCとJFSAの協力はカンボジアの金融分野における重要な節目である。
トランジション・ファイナンスとは、炭素集約型産業から持続可能で環境に配慮した事業への移行を促進するための資本と金融サービスの割り当てを指す。
このメカニズムは経済の安定と成長を維持しながら、グローバルな持続可能性目標を達成するために重要である。
日本との協力によってカンボジアは金融監督の枠組みを強化し、安定性を高め、投資家の信頼を向上させることが可能であるという。
また、このパートナーシップは再生可能エネルギーや持続可能な農業、グリーンインフラといった分野における持続可能な投資機会を開くものであり、環境の持続可能性にとどまらず、カンボジアの長期的な経済成長と多様化を推進するために不可欠である。
RGCとJFSAのトランジション・ファイナンスに関する協力は、カンボジアが地域における持続可能な金融のリーダーとして積極的な役割を果たすことを示すものであり、環境保護と調和した強力な経済成長を達成するための枠組みを提供するものとなっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。